大会5日目。今日からシルバーフリートでのレースになります。午後から出艇して海面についた頃に風が落ちたので、あとはもう軽風になるかと思わせましたが、雨交じりの風が断続的に入るようになり、結局午後の間ずっと強風が続く中で4レースを行いました。
最初のレースはスタートも良く、2上で更に順位を上げて4位フィニッシュ。幸先いいと思いきや、まさかのリコール失格。いつも出遅れてばかりでリコールしたことなかったのですが、前に出られるようになると今度はリコールかとw でもラインを把握した中で攻め過ぎただけで、レースの内容も良かったので、まぁしょうがない。
次のレースでは風がさらに上がり、周りがどんどん沈していく中で、セーフティーに5位。いいレースでした。ここまでの2レースは失格もあったとはいえ上出来でした。
そして第3レース。最初のダウンウインドでダブルトラピーズの状態から両ハルが飛び、直後にバウが突き刺さりました。以前ならそのまま前に吹っ飛んでいたのですが、なんとか耐えて後ろに。でもヒールが起きてきたことで今度は後ろに力がかかり過ぎてしまい、なんとそのままスターンから沈。フネがバウを上にして完全に海面に立って安定してしまいました。
この状態がなかなか崩せず、なんとかフネを起こしたときには完全にビリになっていました。その後もこのレースは悪いことが重なって、フィニッシュラインに辿り着いた時には旗が下りていました。残念ながらタイムリミットです。
さすがにちょっと凹んだけど、気持ちを切り替えて第4レース。徐々に疲れからか走りも良くなくなり、フリート中盤に沈んで最終レグへ。フィニッシュ間際に他艇に追いつき、最後真っ直ぐいけばいいだけのところで、僕が滑って足がティラーに挟まってしまい、急激にラフして風上艇に突っ込んでしまいました。フィニッシュボートに対してルームをあけないといけなかったのに、コントロールを失ってしまったのです。
バリッという聞きたくない音がいまも耳から離れません。相手のハルに穴を開けてしまったようで、すぐにフィニッシュボートに対してリタイアを告げました。
リコール、タイムリミット、リタイアと4レースのうち3レースで順位がつきませんでした。総合順位も大きく下がるでしょう。特に後半2レースは内容もひどかった。
思うにサンタンデールに来てダガーを振ってから、ずっとフリーで苦労しています。まるでロデオみたいにじゃじゃ馬で、フネが飛び過ぎるのを抑えられません。それを腕でカバーできるようになれば速いはずと思い込んでいましたが、単にリフトを増やし過ぎたのではないかと疑っています。ヨーロピアンの頃の方がずっと安定して走れました。
もちろんもうレガッタ中には変えられないことなので、いまはとにかくあと1日、少しでもいいレースを重ねることです。でも度重なる怪我と2日間8レースの疲労で、特に和歌子の体は限界ギリギリです。もし昨日くらいの風が吹いたらもう厳しいかも。その時はためらわずにリタイアをする覚悟です。
僕らはまだ船出したばかり。フネは壊しても修理や交換できるけど、体はそうは行きません。いまできることをしっかりやって、最後までそれでも笑顔を忘れず、楽しんで戦いたいと思います。