サンタンデール31日目。丸々1ヶ月を過ごし、ついにここを去る日がやって来ました。慣れ親しんだアパートを掃除していると、いかに長い時間をここで過ごしたかを実感します。
覚悟はしていたけど、やはりしんどい1ヶ月でした。怪我で思うように練習が出来ない日々。風も無さ過ぎたり吹き過ぎたりで、まともにセーリングできたのは10日もありません。特に決勝のレースでは、やって来たことの成果を数字に残すことができず、非常に悔しい思いをしました。
10代や20代の頃だったら、もっと落ち込んだかも知れません。でもそこは41年の人生経験を生かし、少ないながらも確かに感じられたポジティブな感触を最大に膨らませてw ネガティブな経験も今後のための貴重なステップとして、すべてを自分たちの成長のための栄養にするのです。
これからも多くのつらい経験をするでしょう。それでもサンタンデールを思い出せば乗り越えられるような気がします。そもそもこの歳になって、こんな経験をできること自体が、ありえないほど幸せなこと。つらく、苦しく、そしてこの上なく幸せな1ヶ月でした。
挑戦は始まったばかり。来年7月にデンマークで開かれる、次の世界選手権で国枠を獲得できるように、これまでの経験を糧にまた頑張っていこうと思います。残念な成績とは裏腹に、スペインの青空のように晴れ晴れとした気持ちです。アディオスサンタンデール!