ナクラ葉山合宿2日目。大気の状態が非常に不安定で、いつ突風が吹いてもおかしくない中、警戒しながら出艇しました。

2艇で走り合わせてみると、まったく歯が立ちません。まったくです。ダウンウインドこそ互角に走れますが、アップウインドの走りが違い過ぎます。あまりに大きな差なので、これは根本的なテクニックに大きな違いがあるはずと考え、クルーを乗り換えてくれるように頼みました。男性とナクラに乗るのはなんだか不思議な気分です。

走り出してすぐに持っていた固定概念が崩れました。すごいメイントリム。こんなに激しく、速くトリムしてるなんて。頻度も量もスピードも段違いです。まさに目からウロコ。速い！

と、感動していたとき、和歌子のヘルムをしていたリヴのトラピーズラインが切れて落水。なんてことない落水だと思ったのですが、左手をどこかで打ったらしく、痛そうにしているので着岸することにしました。

着岸の直後に急に土砂降りの雨と突風が襲い、ああ着岸して良かった、これもリヴの落水のおかげだと笑っていたんです。でも、念のためと病院でレントゲンを撮ってみたら、なんと薬指を骨折してるじゃないですか。ウソだろ！？

信じられません。日本でのセーリング初日に骨折だなんて。2ボートトレーニングのパートナーを、わずか1時間のセーリングで失ってしまいました。ティラーを持っていた方の手が落水で折れるなんて、何が起こったのかいまだに良く分かりません。折れるならティラーエクステンションが折れて欲しかった・・・

あまりに不幸な初日ですが、明日からはマークも来るし、やれることを考えて少しでも有効な次善策を考えなければ。ふ〜参ったな。

ニュージーランドの若手チーム、リヴ・マッカイ／マイカー・ウィルキンソン組をパートナーに迎え、今日から24日まで葉山で合宿をします。初日の今日は艤装を終えることがミッションです。

見慣れた葉山新港に、見慣れないナクラが2艇。周りの学連セーラーたちはきっと気づいてないけど、この二人はなんと19歳。学連の下級生たちと同じ年なんですよね。自分が19歳の時を思い返しても、彼我の差を感じざるを得ません。

ちなみにヘルムを持つ彼女のファミリーネームはマッカイですが、マッカイボートとは何のつながりも無いそうです。29erからナクラに乗り換えてまだ9ヶ月。ピチピチのニューカマーなのに、既に僕らより速いんだから困っちゃう。

いや、困らないな。だからこそ練習相手に最適なのだ。いっぱい盗みまくるぞー。

成田空港へ練習相手のNZチームをお迎え。17時15分到着と聞いていたので、間に合うように家を出て首都高を走っていたのです。ふとターミナルどっちかなと気になって、到着便の詳細を調べたら、なんと到着は19時15分じゃないですか。おい、このオッチョコチョイ野郎！お前は俺かとw

既にお台場辺りまで来ていたので、いまさら家に帰る訳にもいかず。結局成田で2時間半ほど待ちぼうけです。殺してやりたい衝動をグッと抑え、明日から海上でなぶり殺してやることにします。

大阪南港のフェリーターミナルから和歌山へ。折しも先日開幕したインターハイのレース初日にあたり、全国から集まった高校生セーラーで会場は溢れかえっています。思い出すなー、自分の頃のインターハイ。レースのことなんて全く覚えてないけど、とにかく意味もなく興奮してたような気がしますw

その片隅にひっそりと置いてあるナクラをばらし、トレーラーに積み込み。測ったように寸法はバッチリ。さぁ愛する家族の元へ帰ろう。

普段VSRを載せているトレーラーを工夫して、ナクラを載せました。こうしてハルだけになると、やっぱりカタマランって細長いですね。

この状態でフェリーに乗り、明朝和歌山に移動して、反対側にもう1艇を積み込みます。

友人ジョシュ・マックナイトから購入したこのJPN-157艇。ハードな練習で細かい擦り傷や凹みが増えてしまいました。そこで今日は宮崎トシさんにお願いして、すべてキレイに埋め、ピカピカに磨き上げてもらうことに。これでさらに気分良く葉山合宿に乗り込むことが出来ます。

明日はトレーラーに積み込み、明後日もう1艇を和歌山で積み込んで、葉山へ帰る予定です。

ついにナクラ福岡合宿50日目。毎日ホントにいい天気で、風もほど良く、ここ小戸がヨット遊び理想の地だと再認識させられています。

相手のいない孤独な練習でしたが、多くの先輩や後輩たちに囲まれて、賑やかで充実した時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございます。

僕はここで初めてのセーリングを経験し、ここで舫い結びを覚え、ここで人生を大きく進路変更しました。いまからもう27年前のことです。そんな自分のセーリングの原点に帰って練習を積むなんて、まるで高校時代にタイムスリップしたような不思議な感覚でした。

明日でこの長い福岡合宿を打ち上げますが、これからもこの海から世界に飛び出すセーラーが生まれ続けることを願って止みません。青島から福岡のセーラー仲間に吉報が届けられるよう、残された時間を大事に過ごそうと思います。

ナクラ福岡合宿49日目。予報に反して終日軽風で、またまたいい練習ができました。タックジャイブの精度が上がって来たので、アプローチのタイミングが変わってきています。いい傾向なんだけど、せっかくタックジャイブを成功してもオーバーレイしてたら意味が無いので、修正しないといけません。

夜はヘロヘロになったので元気をチャージしに母と外食へ。もつ鍋ならぬ、もつ炊きを初体験。この巨大な鉄板の縁でキャベツを寝かせて、チャチャっとスープにくぐらせながらいただきます。んめー！やっぱり福岡は最高っす。

ナクラ福岡合宿48日目。毎日ピーカンでご機嫌なシーブリーズが入っています。今日も動作練習を中心にみっちりと。フネのフィーリングはこれまでで一番いいですね。朝から晩までナクラ漬けです。