JSAFの河野会長からのご指名で、セーリングワールドカップやオリンピックを成功させるための運営会議に参加してきました。これまでの恩返しの意味も込めて、何らかの形で協力したいと思っています。
それにしてもあらためてレース予定海域を回ると、網が増えてる・・・これってまさか、補償目当てか?
第35回アメリカスカップは、いきなり初戦から挑戦艇のエミレーツチームニュージーランドが4連勝。オラクルが持つのはクオリファイヤーズ優勝の1ポイントだけ。たった2日で崖っぷちに立たされました。
眠い目こすってライブで見たのに、全然その価値がないくらい大差がついてしまいました。この差はかなり深刻です。次のレースまで5日間のインターバルが空きますが、ギャップを埋めるのはかなり厳しいと思います。もちろん前回も1-8から逆転したんだから不可能とは言いません。ただ今回はオラクルにとって以下の問題が横たわっています。
サンフランシスコでは世界中から毎日すごい数のエンジニアやビルダーが雇われて合流し、驚異的なパフォーマンスの改善を力ずくで呼び込みました。この5日間で同様に大改造が施されるのは間違いないでしょう。ただし相手艇はフォイル形状もコントロールシステムもグラインダーも全くコンセプトが違うので、そう簡単に追いつけるとは思えません。
おそらくですが、ラウンドロビンでエミレーツがオラクルに2敗したのはわざとですね。エミレーツは三味線を弾いて、オラクルに油断させたと見ます。クオリファイヤーズ優勝のポイントを相手に与えてでも、その方が本戦で有利になると読んだんじゃないかな。
このままエミレーツがカップを奪還するのか。それともまさかの逆転があるのか。24日から再会するレースに世界中の注目が集まっています。
本日もワスプな一日。ヨット部の同期3名で七転八倒する先輩方の映像は、やはり公開できそうもないので、昨日の凛子を少し。
初めてモスに乗る人は、どうしてもアンヒールさせることに慣れないで苦労します。凛子くらい経験が浅い方が、すんなりアンヒールさせられるみたい。このあともっと綺麗にスーッと飛びました。楽しくてたまらないんだって。しばらく我が家のワスプは凛子のオモチャかな?中学生からこのフネで飛んでれば将来が楽しみだ。
国内5艇目のワスプが進水しました。お買い上げになったのは大学ヨット部の萩原先輩です。おめでとうございます!
沖での先輩の写真や動画は大人の事情でお見せできませんw ついでに我が社のワスプに凛子を乗せてみたんですが、なんと我が娘、初日にして飛んじゃいました。これには本人も親もビックリです。やっぱり若さって凄いな。
ユースアメリカスカップの予選が終わり、日本代表の海神チームジャパンは残念ながら決勝進出を逃しました。今日のレースはかなりの微風で行われ、フォイリングすることもないまま終わってしまったようです。
敗れたとはいえ、決して彼らの挑戦に意味がなかった訳ではありません。世界との差を見せつけられ、ここから彼らがそれぞれのステージでどう奮起するのかを楽しみにしています。ここからの頑張り次第で、この敗戦に意義を持たせることもできるのです。もしこれで挑戦を止めてしまったら、それこそ意味を失ってしまいます。
残念ながら日の丸をつけたチームはシニアもユースも消えてしまいました。ですが挑戦しなかった人にしか得られないものを得たはずです。次回大会以降も日本からの挑戦が継続することを願ってやみません。
海神チームジャパンの選手、関係者のみなさま、おつかれさまでした。
カテゴリー SAILING
どうしても確かめたいことがあり、少しだけ仕事をサボって海へ。おお、調子がいい!と調子よく飛んでいたのもつかの間。わずか10分でシュラウドがプロッダーの先端からズレてしまい、自慢のプロッダーを折ってしまいました….orz…また積層か…
不定期でやって来るヨット留学生のホームステイをまた受け入れております。相変わらず英語が苦手なようで、コミュニケーションはあまりとれないのですが、どうやら最近結婚したとか主張しています。どうせなにかの勘違いでしょう。
手土産に持ってきた焼酎を自分で空け、泡盛にまで手を出して帰りましたとさ。ちゃんちゃん。
チャレンジャープレーオフのファイナルは、5勝2敗でエミレーツチームニュージーランドがアルテミスレーシングを下しました。
今日の最終マッチよりも、昨日の3戦が勝敗の肝だったように思います。微軽風用のビッグフォイルを選んだエミレーツと、中強風用のスモールフォイルを選んだアルテミス。その差は明らかで、アップウインドはエミレーツに、ダウンウインドではアルテミスに分がありました。
しかし勝負どころのタックジャイブで確実に相手よりもゲインしていたエミレーツが苦しい場面を凌いで2勝1敗で切り抜け、2日間で4勝2敗とした時点でほぼ勝負は決してしまいました。あのエミレーツのビッグフォイルは15ノット程度に風が上がってもアップウインドで相手より高く走れ、タックでも落ちにくいのでかなり強力な武器です。他のチャレンジャーたちは、足漕ぎグラインダーよりもあのビッグフォイルにやられたように見受けられました。
アルテミスにしてみたら、3Rのネイサンの落水と、5Rの黒星が痛かった。せめて6Rのフィニッシュ直前、エミレーツの失敗ジャイブの時に抜けていれば・・・スタートで常に相手をリードして優位に進めていただけに、いくつかの致命的なミスで女神を遠ざけてしまったのが残念でなりません。
しかしエミレーツをここまで苦しめたのもアルテミスだからこそ。ファイナルがこの組み合わせだったことも、ACがエミレーツ対オラクルになったのも、極めて順当な勝ち上がりと言えるでしょう。今週末からのカップ本戦がもし微軽風シリーズになったら、エミレーツの勢いを止めるのはかなり難しいと読みます。逆に中風以上の風域なら、マッチレースに長けたオラクルの防衛が見えてくるでしょう。
さぁ因縁の対決を制するのはどっちか?この勝敗の行方は今後のセーリング界の動向にも非常に大きな影響力を持ちます。くそ〜やっぱり現地で見たかったな・・・
国内5艇目のワスプが入荷しました。発売開始から僅か10ヶ月で、30ヶ国に360艇を出荷という凄まじいハイペース。Mach2が8年かかって出荷した数に1年あまりで到達しそうな勢いです。
ちなみにモスワールド2017のエントリーは現時点で236艇。対してその直後に同じくガルダ湖で開催されるワスプインターナショナルゲームのエントリーはまだ34艇という状況。まだ国際大会に積極的に参加しようという雰囲気ではないということでしょうか。しかしこのペースでワスプが普及していけば、いずれ逆転現象が起きるかも知れません。
安全で安価なフォイリングを標榜するワスプがメインストリームになるのか?それともフライングファントムエッセンシャルのような4点式のカタマランか?向こう1-2年でその大勢が決するように思います。
そうそう、今年の夏はあのDNA F1も日本に上陸しますよ!
ACを見てると体がウズウズするので、朝から日が暮れるまで飛びまくりました。少しずつフネのセッティングにも慣れてきて、後半はほぼ全てフォイルタック成功。何かを掴みかけてる気がするのです。これを忘れないように平日も乗りたいところ・・・うー・・・