ZK in VOR!

カテゴリー BUSINESS

現在6チームがエントリーを表明しているボルボオーシャンレース2019-20。そのうちオランダのアクゾノベルチームと、中国の東風チームがオフィシャルギアサプライヤーとしてザイクと契約をしています。

実はボルボオーシャンレースの参加チームに公式にザイクが採用されるのは初めてです。いまのザイクには、他のどこにも負けないオーシャンギアが揃っているので、満を持してのボルボ参戦といったところ。

アウターギアはアイソタックオーシャン、ミドルレイヤーにゼフレックス、ベースレイヤーにスーパーサーマルハイドロベース。そして足元はシーブーツ800と彼らが地球を回るギアは、まんまチーム貴帆と同じです。たった1,000マイルですが、その性能は期待を大きく上回るものでした。

5月の北大西洋というのに、ベースレイヤーとミドルレイヤーがあまりに暖かくて快適なので、僕はジャケットを着ない時間も長かったですね。オーシャンでなくアイソタック2で充分だったかも知れません。それくらいゼフレックスとハイドロベースは暖かかった。

あまりに快適なので、北田さんはなんとスタートから5日半、ただの一度も着替えませんでした。肌着もベースレイヤーもミドルレイヤーも着っぱなし。でも臭くないんですよ。まったく臭くないし、汚れてもない。信じられないけどホントの話。だって無理矢理におい嗅がされたしw

ファイントラック製のアンダーウェアや靴下と相性が良かったのかも知れません。このあたりの詳しい話は、貴帆がまた1,200マイルのレースに出ているので、その結果も含めて小出しに紹介していきます。

最近ボートの引き渡しのために手ぶらでマリーナに行く機会が増えてきたので、バイク買いました。原付買うなんて、何年ぶりだろ?これで134の渋滞もなんのそのだぜベイべー!

キノコスター

カテゴリー PRIVATE

次男がプールの日に持っていく水着入れにZhikのロゴを入れてくれと頼んできたので、その裏側にこっそりキノコスターを貼り付けてやりました。するとどうでしょう、ただの100均の袋が人気キャラの水着入れに早変わり!

これ、マジで売れるんじゃない?超カワイイ。キノコスターが表にならないように気をつけて学校に持っていく次男が更にカワイイw

ここまで来たらタイシスターも作らん訳にはいかないな・・・

There is no second

カテゴリー SAILING

あ〜ついに終わってしまいましたね。これでようやく寝不足の日々から解放されるという喜びと、一抹の寂しさに包まれています。

第35回アメリカスカップは挑戦艇エミレーツチームニュージーランドの圧勝で幕を閉じました。注目の第9レースはスタートから1マークまでオラクルが先攻したものの、エミレーツが巧妙なテクニックでオラクルを欺き、相手のジャイブを遅らせることに成功。それにより、オラクルのジャイブ自体まったく悪くなかったけど、ジャイブ後の位置が苦しくなってしまいました。

映像を見返すと分かるんですが、エミレーツはこの時、全員が風上ハルにいる状態からジャイブを開始しています。通常はトリマーとサイクラーの2人が先に移動し、その後に回頭を始めるルーティンですが、これをあえて省くことで、相手の同時ジャイブのタイミングをずらすことができました。秘かに練習していたテクニックをここ一番で成功させてしまうあたり、今回のエミレーツの勢いを物語っています。

タクティカルな位置取りで優位に立ち、苦し紛れにスプリットする相手をしっかりとルーズカバーし、マニューバ毎に少しずつ差を広げる、まさに横綱相撲でした。4年前の雪辱を果たす、壮大なリベンジの達成です。至高の銀杯は14年ぶりにオークランドに戻ることになります。おめでとう!

敗れたとはいえオラクルのクルーたちも素晴らしいスポーツマンシップを見せてくれました。プレスカンファレンスではジミーが清々しい顔で、相手に脱帽だと認めていましたし、夜には全員でエミレーツのベースキャンプにお祝いに行ったらしいですよ。そういうエピソードこそ、子供たちに聞かせてあげたいなと思います。

連中と戦った2年前のモスワールドの写真を見返したら、こんな成績表が出てきました。

予選初日の成績表と、決勝第1レースの成績表。あらためてすごい連中と戦ってたんだなと。そしてまた来月、レイクガルダで奴らと戦える。ホントいまから武者震いですよ。あ〜楽しみだ。

アメリカスカップ4日目の今日もエミレーツチームニュージーランドが連勝を重ね、通算成績を6勝1敗としました。ついにあと1勝で念願のカップ奪還です。

5日間のブレイクの間にパフォーマンスを上げ、昨日ようやく一矢報いたオラクルでしたが、今日はスタートからまったくいいところがなく、ジャイブで落ちたり、バウンダリー出ちゃったり・・・それに比べてエミレーツの淀みない走りが際立ちます。

圧巻は今日の2レース目でした。風速9ノットで、なんとフライタイム100%をやってのけたのです。開幕前、スタートからフィニッシュまでハルを濡らさない、ドライレースをしたチームがカップを獲ると言われました。そのドライレースを見事に決められて、オラクルの落胆たるやいかほどか・・・

2レース目のプレスタートは360度の動画も公開されました。(スマートフォンで見ると臨場感が増します)

オラクルにしてみたら、エミレーツがまさかあそこでフォイルタックを決めて、スムーズに下に入ってくると思わなかったはず。フックした後のエミレーツの自由自在なウイングコントロールと、ガンが鳴ってもなかなか加速できないオラクルのウイングのキャンバーの浅さが対照的で気になりました。

エミレーツのキャンバーは油圧でアクティブに動いてるようですが、ひょっとしてオラクルはテークル?いや、きっとそんなことないか。でもエミレーツのウイングコントロールの方が常にアグレッシブなんですよね。タックジャイブの回頭の際もキャンバーが返ってるっていうよりも、返してるように見える。きっとアシュビーがあのプレステみたいなコントローラーでアクティブに返してるんじゃないかな。

どうも今回ばかりは大逆転は厳しそうですね。ちなみに僕が書いたKAZIの予想記事はこうでした。

”長期間バミューダで手合わせしながら活動してきたオラクル、アルテミス、ソフトバンク3チームのアドバンテージは非常に大きいのではないでしょうか。昨年末に現地入りしてからのBARのダメっぷりを見ると余計にそう思わざるを得ません。これが相手を油断させるための作戦なら大した策士ですが・・・

ただしアルテミスとソフトバンク、どちらが本戦に進んだとしても、オラクルに勝つのは至難の業かも。お互いに手の内を知り尽くしているだけに。ソフトバンクには是非この予想を覆して驚かせてほしいところです。

もっとも未知数なのがエミレーツ。彼らが単独でどこまでスピードと精度を高めてきたのか。足漕ぎグラインダーといい、ウインチレスの油圧メインシートトリムといい、独創的なアイディアが吉と出るか凶と出るか。オラクルがもしカップを失うとしたら、エミレーツの新艇が予想を遥かに超えて速いというパターンくらいかなと思います。”

さっすがいいとこ突いてるじゃないのw さ、寝不足の夜は今日で終わるのか?まだ続くのか?

ガルダワールドに向けてペースを上げていかねばなりません。道具ばかりに気を取られずに、きちんと基礎を磨かねば。フォイルタックの精度を上げねばなのです。

この日の全タックです。上手くいく時と行かない時と何が違うんだ?目に見える違いはバランスだけど、そのバランスをばらつかせてるのは、切り始めのティラーの舵角と体重移動のタイミング。ここが本当に微妙で、ハマるとスッとキレイに回る。ハマらないと最初っからバウが刺さったりスターンが引っかかったりウイングがついたりするんです。何度やっても本当に難しい。

ACの連中もGoProの映像や各センサーの情報、舵角やヒールバランス、フォイルに掛かるロード等を徹底的に解析して、あの驚愕のフォイルタックをマスターしました。僕も頑張って練習して、分析もして、せめて5割以上の成功率を目指したいと思います。

今年も92艇の参加を集めて盛大に開催された初島ダブルハンドレース。社員1号がHMYCのシースケープ24、ネストの菅原オーナーと参戦しました。

微風に終始したので軽量パフォーマンスボートの威力を発揮し、大型艇団に食らいついていたのですが・・・フィニッシュラインの僅か0.4マイル手前で無念のタイムリミット。残念!

それにしても24フィートとしては素晴らしい走りを見せてくれました。来年こそ雪辱を果たすと言っているので期待しましょう。その1秒を削り出せ〜

Against All Odds

カテゴリー SAILING

サンティアゴ・ランゲの奇跡のカムバックが10分弱のドキュメンタリーになっています。これを見ると、彼がなぜレジェンドと呼ばれるのかが良く分かります。

僕が初めてナクラの会場で彼に会ったとき、自分のことよりも息子たちの49erキャンペーンについて話してくれました。息子たちと一緒にオリンピックに行くのが夢だと。

そんなランゲがオリンピックの1年前に癌に侵され、左肺の半分を摘出したと聞いたとき、彼の夢は叶わなかったと思いました。僕だけじゃなく、ナクラ乗りの誰もがそう思ったはずです。

しかしそこから奇跡の復活を果たし、ランゲは親子揃ってオリンピック出場を果たしました。開会式で息子たちと一緒に行進できた時点で、彼は夢を叶えたと、今度はそう思ったんです。ところがそうじゃなかった。出場できただけでも奇跡なのに。メジャーレガッタから1年以上も離れていたのに。まさか優勝するなんて・・・しかもメダルレースで2度のペナルティーを与えられながらも・・・

その不屈の闘志に、あらためて感服します。スナイプ時代からずっと、サンティアゴ・ランゲは僕の憧れ、リアルレジェンドです。その奇跡のカムバックは競技を問わず、語り継がれるべきものだと思います。ご覧になってない方はぜひ10分時間をとってこのドキュメンタリーをご覧になってください。(日本語字幕も表示できます)

レッドブルユースアメリカスカップは、劇的な幕切れでランドローバーBARユースアカデミーが優勝しました。初日の3レースを2-2-1と大きくリードしたBARでしたが、最終日にニュージーランドが怒濤の3連続トップ。最終レースの最終レグまで5位を走っていたBARを逆転して優勝する・・・はずでした。

ところが2位を争っていたスウェーデンとドイツがマーク際でケース。ルームを貰えなかったドイツはボトムマークに激突して止まってしまい、スウェーデンにはペナルティーが与えられ、その隙を縫って順位を2位まで上げたBARが初の栄冠を手にしたのでした。いかにもユースらしい、まるで高校野球のようなドラマティックな幕切れでした。

ワールドシリーズとユースで勝ったBARは、45Fに強いということですね。特に飛ばないコンディションのタックジャイブがとても上手いなと感じました。地道なトレーニングの成果でしょう。8チーム中で唯一フォイリングして、大差で連続トップを取ったニュージーランドも素晴らしかった。

ちなみに優勝したニュージーランド艇には、葉山で一緒にナクラのトレーニングをしたマイカー・ウィルキンソンが乗っていて、最後にボトムマークに突っ込んでしまったドイツチームの舵を持つのは、コーチが同じだったポール・コルホフです。ナクラにとどまらず、エクストリームやユースACの活動でセーリングの幅を広げている彼らには、一人のセーラーとしてジェラシーを感じてしまいます。若いって素晴らしい。

それにしても・・・遅いw こんなに45Fって遅かったっけ?人間の目はすぐ慣れるもんですね。

シースケープチャレンジ2017の動画が公開されました。

映像も編集も、セーラーたちの表情も素晴らしいですね。純粋にセーリングを楽しんでる様子がよく伝わってきます。来年以降も日本からの参加者が増えて欲しいイベントです。

このチャレンジは毎年4月ですが、会場となったフリースピリットセーリングクラブでは年間を通じてシースケープを使ったセーリングアクティビティーを提供しています。シースケープのユーザー限定ではありません。誰でも身一つでクロアチアに飛べば、このパラダイスでセーリングできるんです。興味のある方はぜひ弊社までお問い合わせください。

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