なんとか前日に早稲田VSRの修理を終え、出発の朝を迎えることができました。今日からひとまず1週間、フランスに渡ってクラス40の特訓を積んできます。ワクワクするような、怖いような、楽しみなような、ブルーなような、いろいろ混ざった不思議な心境です。いってきます!
3月
17
長女凛子が小学校を卒業しました。入学した春がつい昨日のことのようです。
6年前の3月15日、僕は幼稚園の卒園式に出ていません。一刻も早く家族を安全で安心な場所へ連れていきたくて、必死で荷造りをしていたからです。とても祝えるような心境じゃなかったというのも理由の一つでした。娘には申し訳なかったけど、もしまた同じような状況になっても、僕は同じ行動を取るだろうと思います。
幸いにしてほどなく日常を取り戻し、月日は矢のように過ぎました。無事に卒業の日を迎えられるのは、当たり前のことではないんだと学びました。多くの人の支えがあったからこそなんだと。
6年越しにようやくお祝いが言えます。凛子、卒業おめでとう。
3月
16
Strong Ladies
カテゴリー SAILING
ボルボオーシャンレース2017−18に前回に続いてエントリーしている中国チーム「東風」ドンファンが、2人の女性セーラー加入を発表しました。
一人目はオランダ出身のマルチハルセーラー、キャロライン・ブラウワー。彼女は2003年のカディスワールドで、トルネード級で唯一の女子選手としてヘルムを取り、2位になったスーパーウーマンです。オリンピックにはヨーロッパ級から数えて3回出場しています。ボルボオーシャンレースにも過去2回出場。前回はチームSCAのキャプテンでした。
そして2人目はフランス出身のマリー・リウー。かつては470のクルーとしてもオリンピックに出場していますが、ナクラ17でビリー・ベッソンと組んでからは、無敵の王者として世界選手権を4度制覇。彼女のメイントリムは、梶本和歌子をして「とてもマネできない」パワフルさで知られますw
女性セーラーといってもこの2人、マジで世の男性の90%より肉体的に強いし、精神的にはもっと強い。話題作りではなく単純に戦力として選ばれても、まったく不思議ありません。
それにしても、いいカッパ着てまんなぁw 今回は応援しまっせ。
3月
15
ここのところやたら忙しいけど、合間を縫ってコツコツと店の前でVSRの修理を進めています。11年前に納品した早稲田大学の紺碧です。
学生さんは使っている道具に何か問題があっても対処せず、結果さらに状況を悪くしてしまう傾向がありますね。例えばディンギーの船台でも、車軸がキーキー音を立てたまま使うから、ベアリングだけでなくホイールごとダメにしてしまう。音が鳴り始めた時点でタイヤを外し、ベアリングを洗ってグリスを塗ればいいのに。たった2分で終わる作業です。
あれ?こんな音がしたっけ?とか、水漏れしてたっけ?とか、何か動きが固いな?とか、変化に気づいたときにすぐアクションを起こす癖をつけましょう。そうしないと、すぐその悪い状態が当たり前になってしまうからです。その少しずつの積み重ねが、長い年月を経た時に大きな差になって表れます。
今回の修理はそのコツコツが貯まりに貯まって、かなりの難敵です。キレイさっぱり直れば、これまで以上に大事にしようという気持ちになってくれるはず。なんとか明日で終わるかな?
3月
14
今日はホワイトデーなので、我が元パートナーの新たなチャレンジにエールを送りましょう。梶本/川田組がナクラ17で東京オリンピックを目指します。
川田は東大理3を出て着実にキャリアを積んでいた内科医です。同時に学生時代には現SBTJの吉田雄吾と470で北京五輪を目指し、研修医時代にはMach2でフォイリングにハマった生粋のヨット馬鹿でもあります。
そんな天才なんだか馬鹿なんだか分からない男が休職し、これまでの貯えを掃き出してまで東京を目指したいと、その強い思いに応えたのが我が元パートナー、梶本和歌子でした。2人は同い年。それぞれの名前を組み合わせてワカタカセーリングというキャンペーンを立ち上げました。そら応援せん訳にはいかんのです。
和歌子は日本で唯一のナクラクルーの経験者なので、川田にとって最高のコーチになるでしょう。しかも2人ともモス乗り。フォイラーになるナクラには最高の組み合わせなのでは?なかなか期待できるペアだと思います。
他にも若いセーラー数チームがナクラのキャンペーンを開始しているようで、僕らのキャンペーンも無駄ではなかったのかなと。うれしいですね。和歌子、川田、頑張れよ。
3月
13
Super MACIF
カテゴリー SAILING
2012-13年のヴァンデグローブで優勝したフランソワ・ガバー。今回のヴァンデには出場しませんでしたが、フォイラートリマランによる世界一周を目指してトレーニングを積んでいます。
このなんだかよく分からないダブルハンドのトリマランで35ノット!恐ろしや恐ろしや。先々月にフランシス・ジョイヨンたちが”IDEC SPORT”で更新した世界一周の最短記録、40日23時間30分30秒は遠からずこのフランソワ・ガバーが更新する気がします。
100フィートのスーパーマキシ、”MACIF”にフォイルを装備して、今年の冬には記録に挑戦するんじゃないでしょうか。もはや世界一周はロングレースと呼べなくなってきました。フランスの冒険家たちは地球をどんどん小さくしてしまいますね。
3月
12
日頃の行いの良さでしょうか?シースケープ24の国内2号艇も澄んだ青空の下で進水を祝うことができました。艇名は奇遇にも今週末に国内で封切になったディズニー映画と同じ「モアナ」です。
アドリア海を走るシースケープ24の映像と僕の説明だけで購入を決心していただいた3名の共同オーナーの方々に心よりお礼とお祝いを申し上げます。渡部オーナー、松岡オーナー、森野オーナー、進水おめでとうございます!
処女航海は北の風12ノット。まさにフルメインでフルパワーの力強い走りを堪能することができました。お昼はキールを半分上げて近くの浜辺でアンカリング。午後は6ノット程度に落ちた微風の中でジェネカーラン。終始笑顔が溢れる幸せな時間でした。
今回のケースでは3名の共同出資なので、お一人あたり200万円台後半と、小型乗用車並みの価格に収まりました。(なんとマッハ2の新艇よりも安い・・・!)若いサラリーマンでも実現可能なマイボートだと言えるのではないでしょうか?
これからモアナのみなさんが美しい瀬戸内の海で、安全に楽しいヨットライフを送られることを祈っています。