国内99艇目のVSRを牽引して、広島県は福山市までやって来ました。「崖の上のポニョ」の舞台として知られる鞆の浦のほど近く、常石造船が目的地です。

こんなに広大な造船所、初めて中に入りました。男の子なら誰もがロマンを感じる職場ですね。ここならなんでも作れる!モス作りたい!

ナクラ17で東京五輪を目指す活動が、瀬戸内の海からも立ち上がります。フォイリングナクラを追いかけるにはこれしかないとご指名をいただき、VSR5.8Cを納入しました。ツネイシファクトリーチームのご活躍とご安全を祈っています。

オペ断行

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コネクションロッド全体を新品交換してみましたが、症状はまったく改善してくれません。いろいろ試行錯誤しても動きの渋さは変わらず、このままでは週末のレースに支障が出そう。しかも今日から出張に出て、その帰りに浜名湖に寄る予定なので、ゆっくり修理する時間がないんです。

困り果てて古谷さんを呼び、2人で出した結論がこれ。

もう切っちゃおうw 強度的には問題ないし、中がどうなってるか見ないことには対処も決められないんだから。

パカッと開いて中を見ると、貫通しているステンレスのパイプが曲がってるのが分かりました。だから何をやっても動きが渋いんです。パイプにロープを通して引っ張り、5ミリの長いロッドをハンマーで叩き込みながら真っ直ぐに戻してやったら、だいぶマシになりました。

カーボンを貼り直す時間はないから、同じ色のカッティングシートで蓋をして終了!

不都合な真実

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来週末に迫った全日本モスに向けて、最後の貴重な練習日。ご機嫌な北風で海に出たはいいのですが、どうも何かおかしい。フネの挙動がいつもと違って鈍く感じます。ん〜?なんだ?

いまいちスッキリしないまま乗り続けていると、だんだん右肘に痛みを感じ出しました。もともと右肘は470クルー時代にテニスエルボーと診断され、何かの拍子で痛み出すことがあるんですが、いつも以上に痛みが強い。ダメだ、あがろう。

ハーバーバックしてフネ全体を点検してみると、バウスプリットとメインフォイルを繋ぐコネクションロッドの動きが渋いことが分かりました。フネの挙動がおかしかったのはこれが原因です。原因さえ分かってしまえば、対処はそれほど難しくないはず。

むしろ肘の方が深刻です。右腕が全然使い物にならず、セーリングどころか日常生活に支障が出るレベル。数日おとなしくする程度で回復してくれればいいのですが。なんだかフネもカラダも老いを感じるなぁ・・・

魔人ボウ再び

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江の島でまた懐かしい顔に出会いました。悪童ガブリオ・ザンドナ!2003年のカディスワールドのチャンピオン。めっちゃ禿げてるw ジュニアワールドの会場には懐かしい面々がぞろぞろいて、まるで同窓会の気分です。

大会映像を担当するボウ・アウタリッジも来日しました。子供たちは魔人ボウに再会できて大喜び。ACやボルボの裏話が沢山聞けて僕も大喜び。

今日で44歳になってしまいました。父方の祖父は44で亡くなっており、曽祖父は33で亡くなったそうです。我が家系はゾロ目が危ないらしい。少なくとも子豚どもが巣立つまでは元気でいないと・・・

保育園仲間に同じ誕生日があと2人いるので、お祝いにみんなで花火をしようと持ち寄りました。そしたら300本くらいになっちゃって、最後はちょっと飽きてましたw

ギリシアの鉄人

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僕ら世代のヨンナナ乗りには懐かしい人と飲みに行きました。ギリシアのアンドレアス・コスマトポロスは、元世界チャンピオンで、オリンピックにはバルセロナから北京まで、なんと5回も出場しています。まさに鉄人。

ちなみに奥さんはあのソフィア・ベカトロウ。アテネの女子470で金、北京でもイングリングで銅を獲った同国のスーパースターです。夫婦合わせてオリンピック9回!ありえね〜

そんなアンドレアスですが、最近始めたモスでは僕の方が先輩なので、偉そうに講釈を垂れてやりました。彼に勝てるものが一つでもあって良かったw

表彰台独占!

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どうしても観戦したくなり、VSRで江の島へ。全日本470最終日のメダルレースは、スタート期限ギリギリの13時45分に3ノット程度の微風でスタートしました。

市野/長谷川、磯崎/高柳、岡田/外薗の三つ巴の戦いは、得意のダウンウインドで一気にトップに躍り出た磯崎/高柳が勝負を決めたかに思われましたが、最後のゲートマークへのアプローチをミスしてしまい、岡田/外薗が混戦を制してトップフィニッシュ。同時にヘルムスマンとして史上最年少の全日本470優勝を決めました。

外薗との急造チームでは、表彰台で揃いのウェアが無いだろうと、今朝ポロシャツとショーツにJAPANとマーキングして江の島で渡したばかりです。その僅か数時間後に、2人がそれを着て表彰台の真ん中に立ち、シャンパンまみれにしてくれました。

小学生の頃から岡田奎樹には驚かされてばかりです。来週のジュニアワールドでもきっと世界を驚かせてくれるんじゃないでしょうか。自分が絶対に敵わないなと思える若手が出てくるのは、とても幸せなことですね。

そして惜しくも敗れた磯崎/高柳、市野/長谷川も見事な戦いぶりでした。切磋琢磨して世界の頂点を目指してください。ひとりの元ヨンナナ乗りとして誇らしいです。君たちは世界王者を倒して表彰台を独占したんだから、胸を張って次の目標に向かってください。

大会運営に携わった方々、思ったような風が吹かずに気苦労が絶えなかったとお察しします。お疲れさまでした。少ししか休めませんが、続くジュニアワールドも成功することを祈っています。

全日本470は5日目にしてようやく江の島らしい強風が吹いたようです。やっぱり吹いた方が絵になりますね!

明日はメダルレースですが、上位を日本チームが占めています。今回の全日本タイトルは、参加艇のレベルから考えてこれまでのタイトルよりも価値が高いはず。上位3艇の点差は僅かに4点。正々堂々と熱いバトルが繰り広げられることを期待します。頑張れニッポン!

A-cat worlds 2017

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ポーランドのソポトではAクラスカタマランの世界選手権が開幕しました。エントリーはなんと126艇!こんなに愛好家がいるんですねぇ。初日2レースを終えて、スティーブン・ブルーインとダレン・バンドックのオージー2人がリードしています。

日本にもこのDNA F-1があと1ヶ月ほどでやって来ます。残念ながら僕のではありませんが、ジャイアン氏が説くところ「お前のものはオレのもの」なのです。楽しみ〜

ナクラヨーロッパが新しいダガーボードベアリングの交換方法を公開しました。交換自体はボルト4本外すだけの簡単な作業のようです。ただし少なくとも50セットのベアリングをどれだけ短期間で作ってセーラーに届けるのかが試されます。いくらなんでも1週間くらいかかるでしょう。関係者の心労はいかばかりか。

世界選手権は現時点でも予定通り9月5日から、南仏のラ・グランド=モットで開催される予定です。こんな状況でいったい何人がエントリーするんだろう・・・オリンピック本番まであと3年切ったというのに。

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