怪我の功名

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広島は観音マリーナに戻ってきました。今日はワスプの試乗会。でも残念ながら風が全然ありません。

実は昨晩からハイエースの調子が悪かったので、風待ちの間に近くのトヨペットまで連れていってもらうことに。でもこれが誤算で、走りながらどんどん症状が悪化し、まったくエンジンが吹き上がらなくなってしまいました。辿り着けるのか?最後トヨペットは目の前だけど、20キロもスピードが出ません。頑張れハイエース!

なんとか辿り着いたと同時にエンジンがプスン。いや〜肝を冷やしました。エンジン内部の部品にガタがきているらしく、交換パーツを取り寄せなくてはいけないらしい。え〜乗って帰れないってこと?

でも考えたらそれも悪くないかも。予定では明日の昼過ぎに西宮から葉山まで走って帰るはずでした。でもきっと着くのは12時くらい。翌朝6時には成田エクスプレスに乗ってスロベニアに発つので、正直しんどいなと思っていたのです。

そうか、置いていければラクじゃん。明日は飛行機で帰れるんだもん。スロベニアから戻ったら来週の日曜に京都で用事があります。そのあとに車で帰ればいいだけじゃん。

今日の広島は終日微風。結局ワスプの試乗会になりませんでしたが、これも1週間置いておけるなら、広島のみなさんに自由に遊んでもらえばいい。むしろこっちも願ったり叶ったりです。

急遽予定が変わったので、夜は岡山の父に連絡し、一緒に食事をしました。3人の甥っ子姪っ子にも初めて会えて、忘れ難い一夜を過ごすことができ、あらためて今日はハイエースが壊れてくれて良かったなと。まさに怪我の功名でした。

山口は光スポーツ交流村までやって来ました。10年前に進水したVSR5.8R、サウザントサニー号のチューブ修理です。

なかなか大変な状態で、最初は挫けかけましたが1日半をかけてなんとか復活させることができました。これでまた一つ限界が広がったぞと。

夕方、授業を終えて全力ダッシュでやって来た虎太郎。ワスプを与えて2時間ほど遊ばせました。僕は作業してたので、完全に放置プレイですw

元々キッズフォイラーという通称だったワスプ。ジュニアユースがフォイリングを始めるのに最適なフネです。本人曰く、「最高。高校3年間で一番たくさん沈しました。でも最高!」だそうです。わざわざ持ってきた甲斐があったわ。

明日は広島に戻ってワスプの試乗会です。風よ吹け!

実は一昨日から修理と納品の旅に出ています。昨日は西宮で関西大学のVSR4.9、KAISERSのチューブ修理。どこからか空気が漏れているというので、ガス漏れ発見用のリークチェックスプレーをかけると、ぷーっと膨らんできます。どうやら牡蛎か何かで傷つけたようです。

他にもドレンチューブ等の傷んでいる部分を新調し、4時間ほどでサクッと作業完了。国内で1艇しかないVSR4.9。進水から7年経ってもまだまだ元気です。

午後は広島まで走り、VSR5.8CとOPを1艇ずつ引渡し。その後は広島恒例のマツオナイトで最高に楽しい時間を過ごしました。酔っぱらい過ぎて写真はないけど。松尾さん、いつもあざーす。土曜日にまた戻ってきまーす。

AC大変革

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ACEAから未来のアメリカスカップについて発表がありました。

  • 36回大会は2019年、37回大会は2021年に開催する
  • 2017年の10月以降から次のワールドシリーズが始まる。年間12戦を予定。
  • 最初の1年はAC45Fを使用するが、それ以降は本戦用のACCを使用する。
  • ワールドシリーズが予選になり、本戦はチャレンジャーファイナルとACマッチのみ。
  • 本戦の場所は35回大会の勝者が決定する。
  • コスト削減のために、AC45Sのようなテストボートの建造は認めない。
  • 37回大会も同様のサイクルで繰り返すが、使用するのはACCのみ。

これまでの165年の歴史では、常に防衛側がルールを決めてきました。このようにカップ戦より前に挑戦側と防衛側が合意を結ぶのは初めてのことです。アメリカスカップを継続した短いサイクルに変えることで、セーリングのメディア露出を増やし、スポンサーメリットを大きくするのが最大の狙いです。

ただし、この合意に唯一反対しているチームがあります。エミレーツチームニュージーランドです。もしカップをニュージーランドが奪うと、まったく違う未来が待っていると思った方がいい。ひょっとするとモノハルに戻すなんてこともあり得ます。

個人的にはこの合意に賛成です。ACワールドシリーズがACCで行われるなんて、これ以上エキサイティングなイベントは他にありません。年間12戦ということは、毎月どこかでワールドシリーズを開催するということでしょ?すごいなぁ。見る側にとっては楽しみが増えますね。ソフトバンクには是非、次回以降も継続したキャンペーンを張っていただきたいと願います。

Kurenai 2017

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IMG_8071ふっふっふ。ここまで完成しましたよ。ベントブーム、グースネック、ローマストスタンプ。カニンガムの1/12とバングの1/36もできました。

低くなったリグに合わせてリギンを短くしたり、プロッダーを短くしたりとまだ作業は続きます。古谷さんが作ってくれてるバウスプリットを装着したら、くれない号2017バージョンの完成です。2月中に終わるかな?

EYOTY 2017

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eyoty17世界3大ボートショーのひとつ、デュッセルドルフボートショー2017において、ヨーロピアンヨットオブザイヤーが発表され、スペシャルヨットカテゴリーの最優秀賞にシースケープ24が選ばれました。

これまでシースケープ24は、セーリングワールド誌、ヨッツ&ヨッティング誌、セールマガジン誌、そしてヴォワル誌と世界中のヨット系雑誌の賞を獲得してきました。でもこの賞は重みが違います。過去に18でもEYOTYに選ばれましたが、27は惜しくもノミネートどまり。24で再び栄冠を勝ち取ったのです。

安全で簡単で楽しいシースケープのコンセプトは24にも引き継がれ、2016年4月の発売から既に25艇が進水しています。そして次は・・・日本!いまコンテナに乗って到着間近というところです。3月2-5日にパシフィコ横浜で開催されるジャパンインターナショナルボートショー2017にこのシースケープ24を展示します。そのときにはこのEYOTY 2017 Winnerのステッカーを誇らしげに貼ろうと思います。多くの方々のご来場をお待ちしています。

葉山駅伝2017

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IMG_8065家族でチームを組んで、葉山駅伝のファミリー部門に参加しました。

たった2キロですが、いや逆に2キロだからほぼ全力で走るのでスゴクしんどい。凛子のお友達が第1走者で、第2走者が嫁さん、第3走者が凛子、第4走者が僕でアンカーが大志。参加13チーム中6位と半分より良かったので上出来でしょう。

それにしても2キロであんなにへばるとは情けない。大志とあんまりタイム変わらないし・・・やばい、走らなきゃ。サボりすぎだ。来年は8分切るぞ。

会議と新年会

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IMG_8061JSAF加盟団体代表者会議に出席し、モスワールド成功のお礼を述べてきました。

これから2020年まで20ほどの世界選手権が予定されています。僕にできることは少しでも自分の経験を還元すること。会議後の新年会で早速テーザー協会の方々とお話する機会を持てました。

今年は7月にテーザーワールド、8月に470ジュニアワールド、9月にRS:Xワールド、そして10月に蒲郡ワールドカップとビッグイベントが目白押し!それぞれの大会成功のために協力できることはしていきたいと考えています。

Bravo Alex!

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昨日のアルメルから遅れること16時間。アレックス・トムソンのヒューゴ・ボスが2位でフィニッシュしました。

南太平洋でスターボ側のフォイルをUFO(恐らくクジラ)にぶつけて損傷し、ポートタックではフォイルが効かないという大きなハンディをアルメルに対して背負いますが、懸命な追い上げで最後までファンを沸かせてくれました。特にフィニッシュ直前で見せたデイラン536マイルの新記録は痺れた!

噂ではこれでヒューゴ・ボスとの契約が切れるそうですが、アレックスなら次のスポンサーもすぐ見つかるでしょう。真のプロフェッショナルであり、エンターテイナーだなといつも感心します。オーシャンセーリングを大衆にアピールするという意味では、勝てなかったとはいえ彼こそがMVPなのではないでしょうか。

ヴァンデグローブ史上初のフランス人以外の優勝は、また4年間お預けです。オーシャンレースの世界では大国フランスの支配がまだまだ続きそうですね。

Bravo Armel!

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ついに決着です。ヴァンデグローブ2016はバンクポピュレールVIII(アルメル・ルクレアシュ)が大会新記録となる74日3時間35分46秒でフィニッシュしました。

フィニッシュラインでバウ先に立って感情を爆発させる39歳のヒーロー。薄暮の中の感動的なシーンはライブストリーミングで世界中に配信されました。過去2回の出場で2位になっていたアルメルにとって、三度目の正直で掴んだ栄冠です。

下馬評通りスタート直後からトップを守っていましたが、カーボヴェルデ諸島でヒューゴボスに抜かれ、130マイル余り離された時もありました。インド洋南方で追いつき、オーストラリア南方でトップに立つと、南氷洋で一気に加速し、800マイルという大差をつけてケープホーンを回航。しかし南大西洋の無風帯で一気に追いつかれ、フィニッシュまで行き詰まる攻防が続きました。

単独無寄港世界一周という、最も過酷なヨットレースは多くのリタイア艇を出しながら、それすら演出の一部かのように勝者を輝かせます。やっぱり外洋レースって、海の男ってカッコイイですね。男でも惚れるわ。ブラボー!アルメル!

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