強烈なデジャヴを感じながら和歌山へ。ちょうどタイミング良くスキフ・マルチハル合宿が行われているので、和歌子と一緒にVSRで海上へ見に行きました。
49erが2艇、FXが2艇、29erが1艇、そしてナクラが1艇。ナショナルコーチであるフィンランド人の金メダリスト、ユルキーの指導の元、8の字サークリングや上下ソーセージなどのベーシックなトレーニングをしていました。この合宿で初めて49erやナクラに乗るという選手もいて、まだまだドタバタの極みです。ナクラにはSPNの飯束潮吹選手が挑戦を表明していて、毎日クルーを変えながら手探りで奮闘していました。
470のナショナルチームメンバーとして長く活躍する彼にとっても、このじゃじゃ馬を乗りこなすのは容易ではありません。モノハルの常識が通用しないことも多いし、なによりも国内にマルチハルのノウハウの蓄積が無いのが痛い。右も左も分からないことばかりですからね。
そんな彼のために半日、海上アドバイスと陸上レクチャーで疑問の解消に努めました。残念ながら今週末のフローティングショー出展のため、今回はこれ以上つき合えませんが、彼は江の島を拠点に活動する意向なので、今後も機会を作ってサポートしてあげられたらと考えています。
ただし、それもこれもパートナーがいなければどうしようもありません。一緒にナクラに乗ってくれる女子選手を探すのが何よりも困難なミッションです。これを読んでいる中に、ナクラに挑戦してみたいという女子選手がいてくれればいいんだけど・・・
とにかく先は見えなくとも、前に進むことが一番大切。2020年に向けて、このまだ小さな取り組み、小さなコミュニティーが、大きなうねりとなっていくことを期待しています。道のりは遠いかも知れないけど、歩き出さなきゃ永遠に辿り着かないんだから。