先日見事にコパ・デル・レイを制したマンマユートチームは、ザイクのP2ライフジャケットにコリションパンツで身を固めています。GC32のような高速フォイリングカタマランでは、動きやすさとプロテクションを非常に高い次元で両立させねばなりません。勝つためだけでなく、自らの身を守るために当然の選択だと言えるでしょう。

どんどん高速化していく現代のセーリングでは、1歩間違えば怪我どころか最悪のケースでは命を落とすこともありえます。ACを筆頭にGC32やフライングファントム、ナクラ17、A-catなどのフォイリングカタマラン。49erやFXなどのハイパフォーマンススキフ等では、打撲や打ち身は日常茶飯事。骨折やヒビで長期療養というケースも少なくありません。

そこでこの衝撃吸収ギア、コリションの出番なのです。非常に軽量でソフトなコリションパッドは、特殊配合の樹脂とネオプレンの組み合わせで、衝撃を吸収分散してくれます。怪我を防ぐだけでなく、衝突や摩擦から守ってくれるので、日常的に膝をつくことの多い49erやナクラのクルーワークでも安心です。

P2ライフジャケットは、それ単体でも従来のライフジャケットより保護面積が大きいのですが、別売のコリションパッドセットを胸ポケットと背中に挿入することで、あばらと脊椎を完璧にガードしてくれます。

ん？じゃあなんでお前は着てなかったのかって？

鋭い質問ですねw 実は自分用のP2とコリションパッドを用意して、まさに使い始めようとしていたんですが、ワールドの直前に慣れたライフジャケットを変えたくなくて、今回まではと従来のもので遠征に出たのでした。湖だしきっと大丈夫だろうと。ま〜そしたら見事にあばらをやっちゃった訳ですよ。後悔先に立たずとはまさにこのこと！

僕は今後モスに乗る時は常にP2を着ることを宣言します。コリションパンツも履こう。自分の身は自分で守るしかありませんからね。ホント思い知りました。海面に落ちるだけでこんなに痛いんだから、シュラウドやカーボンフォイルのエッジに突っ込んだらと想像すると・・・怖っ

8月6日にカウズをスタートしたロレックスファストネットレース2017。Volvo65や、IMOCA60、MOD70などのモンスタークラスを筆頭に、6クラスに分かれたIRCを含め、総数368艇の大艇団が伝統の608マイルに挑んでいます。

中でも注目は11月にスタートするボルボ艇団。現在エントリーを表明している7チームすべてがエントリーして、ワンデザインらしい接近戦を繰り広げています。

それにしても沖縄東海レースや小笠原レースよりも長い608マイルのレースに368艇って・・・文化と伝統の為せる技なんですかね。凄過ぎる。

参加艇中で唯一の日本艇、貴帆も奮闘中。26艇のクラス40の中で暫定10位につけています。もうすぐファストネットロック回航だけど、どうやら今回も真夜中になりそう。北田さん、5月に2人で回った時は、次こそ明るい時間帯に回りたいと言ってたのに・・・

さぁ貴帆のみなさん、もうすぐダウンウインドですよ！頑張って！

先日発売されたKAZI誌の9月号に、AC2017の総括と題してコラムを1ページ寄稿しています。加えて、ボート紹介コーナーでは西村一広さんに「シースケープ24」のレビューを書いていただきました。24だけでなく18についても詳しく紹介されています。シースケープが気になる方は必読です！

全国の有名書店、もしくはアマゾンからお買い上げください。よろしくお願いします。

GC32レーシングツアー第3戦、コパ・デル・レイは最終日も手堅く走り切った日本のマンマユートチームが初優勝を決めました。素晴らしい！！！

今回の勝利で同チームは年間総合でも3位に浮上。並み居る強豪を抑えて堂々の走りを見せています。しかもオーナードライブで！これはちょっとした事件ですよ。

亀井さん、あんなお茶目なＴシャツ姿でスペイン国王からトロフィーを受け取っちゃうあたり、流石ですw 残り2戦で総合優勝も取っちゃってください。おめでとうございます！

スペイン・マヨルカ島で開催中のGC32ツアー第3戦、コパ・デル・レイ。大会3日目まで終えて、亀井直文オーナーヘルムのマンマユートチームが出場10チームのトップに立っています！

今回からメインセールにもマンマユート団のボスが描かれてますねw それにしても並みいるプロセーラーたちを従えて、オーナードライブでこのフォイリングカタマランでトップに立てるって凄過ぎる。成績表のてっぺんに日の丸があるのは誇らしい！

Shoot the Pig!!!

蒲郡で開催中のテーザーワールド3日目は、台風の影響で20ノットオーバーのいい風が吹いたようです。

9レースを終えてダントツのトップに立ったのは、アメリカのジョナサン・マッキー／リビージョンソン・マッキー。ロス五輪のFD金メダリストで、シドニーでは弟のチャーリーと組んで49erの銅メダルも獲得しています。

上位陣はオージーとアメリカが占めている中、5位に高橋／杉浦、10位に佐藤／村岸とモス仲間がトップ10で奮闘中。なんとか意地を見せて表彰台に上がって欲しい！最後までみなさん笑顔で頑張ってください！

ドイツ・キールで開幕した49er/FX/Nacra17のヨーロッパ選手権。ナクラは史上初のフルフォイリング仕様でのレースです。日本からもSPNの飯束／畑山組が参戦しています。

驚いたのがこの新しいナクラ、ジェネカーが前よりも浅くなったので微風だとアップウインドでも張れちゃうんです。ジェネカー張ったままの見事なタックが動画に出てきます。

これだと微軽風のアップウインドもエキサイティングになりますね。北京五輪のトルネード級で、オランダのミッチ・ブースが青島の微風に賭けて、浅いジェネカーでアップウインドを走ってたのが懐かしい。もはやジェネカーというよりジェノアですね。

ようやく少しずつ選手たちに届き始めたフォイリングナクラ。きっとあっという間にフォイルジャイブやフォイルタックをマスターしてしまうんでしょうね。一度乗ってみたいものです。

モスワールドが開催されたマルチェーシネの対岸、カンピオーネで初めてのワスプゲームが開幕しました。

動画に出てくる最年少の少年は12歳！「ワスプに乗ってどれくらい？」「数日」だってw それで出られる緩さがいいですね。

エントリーは54艇とモスワールドに比べればだいぶ寂しいですが、ワンデザインで敷居の低いワスプの方が多数派になる可能性を秘めているんじゃないでしょうか。日本にもそろそろ6号艇と7号艇が到着します。

2週間の遠征を終えて帰路についています。最終的にレースに参加したのは220艇程度でしたが、それでもソレントの165艇を大きく越えて、史上最大のモスワールドでした。

イタリアでの開催とあり、大会運営には良くも悪くもいい加減なところが目立ち、皮肉にも去年の葉山ワールドがいかに素晴らしい大会だったかが再評価されてしまいました。いつかまた日本でやりたいですね。もう会長は降りてたいけどw

予選で怪我をしてしまい、まさかのシルバー落ちを経験しましたが、これもきっと更に強くなるための試練なのでしょう。いまは心地よい疲れと、充足感に満たされています。さぁ、愛する家族の元に帰ろう。