モスのオージーナショナルがパースのサウスオブパースヨットクラブで開幕しました。初日はパッチーな軽風で3レースが行われ、タスマニアの肉団子ことロブ・ゴフがリードしています。日本からは梶本夫婦(!)が参戦。新婚パワーで突っ走ってくれるんじゃないでしょうか?
いいですねー。スワンリバーだから波もないし、このコンディションならガンガン高く飛べるな。楽しそう。大会は8日まで。梶本君には表彰台、和歌子には女子優勝を期待しましょう。頑張れ〜!
カテゴリー SAILING
モスのオージーナショナルがパースのサウスオブパースヨットクラブで開幕しました。初日はパッチーな軽風で3レースが行われ、タスマニアの肉団子ことロブ・ゴフがリードしています。日本からは梶本夫婦(!)が参戦。新婚パワーで突っ走ってくれるんじゃないでしょうか?
いいですねー。スワンリバーだから波もないし、このコンディションならガンガン高く飛べるな。楽しそう。大会は8日まで。梶本君には表彰台、和歌子には女子優勝を期待しましょう。頑張れ〜!
毎年この時期は、各クラスのオーストラリア選手権が行われます。パースではモス、そしてレイク・マッコーリーではレーザーが終わり、今日からA-catのナショナルが始まるようです。
先日お伝えしたように、ナクラ17のリオ五輪代表から漏れてしまったダレン・バンドックですが、休む間もなくA-catのトレーニングに勤しんでいるようです。そんな彼のセールを見て驚きました。
ACボートの影響なのか、セールのフットがぴったりトランポリンに沿っていて、なんとブームがありません。クリューの前の狭い隙間を通ってタックジャイブするらしいです。ブームパンチの心配がないからできる技ですね。モスも最近盛んにセールとデッキの隙間を埋めようとしていますが、セールの展開エリアにルールがあってなかなかここまでのデッキスイープは作れません。
でもそのルールの隙間を狙って、こんなウイングセールを作った猛者もいます。レース開幕の24時間前に完成したというこのモス。これが浮かんだという時点で、勝敗に関係なくチャンピオンですねw いかにもモスらしい、王道の楽しみ方です。
マレーシアのランカウイで開催中のISAFユースワールドは今日が最終日。各国各クラス1艇ずつ参加できるこの大会に、1カ国だけ参加できなかった国があります。イスラエルです。
イスラエルは昨年のユースワールドRS:Xで男子優勝、女子7位の成績を残していますが、今年の大会にはマレーシア政府から参加に条件が付けられました。それはウェアやセールにイスラエル国旗をつけないこと。そして優勝したとしても国歌を流さないこと。大会直前にその条件をつきつけられ、イスラエルチームはこの大会への参加を取りやめたのです。
マレーシアはイスラム教徒の多い国で、長年に渡ってパレスチナを支援してきた歴史があります。その国で開かれる大会でイスラエルの選手が活躍するのは許されないということでしょうか。最悪ですね。スポーツと政治、スポーツと宗教、スポーツと戦争は切り離されるべきです。ましてユースの大会で。彼らにいったい何の罪があるというんでしょうか。
ISAFは奇しくも最近その名称をワールドセーリングに変えたそうですが、どうやらその世界にイスラエルは含まれていないようです。何がワールドセーリングだと。世界中のセーラーが等しく競い合えない大会なんて、世界選手権とはいえないでしょう。
実は去年のオマーンでも同様で、イスラエルだけは国旗を揚げることを拒否されていたそうです。今後イスラム諸国で開かれる国際大会ではこの前例が踏襲されていくのかも知れません。
国際セーリング連盟の加盟国はすべて平等に大会に参加する資格があるはず。ホストとしてその条件を守れない国に国際大会を開催する資格はありません。統括するワールドセーリングはオマーンにもマレーシアにもそう告げて、ペナルティを課すべきです。
これは2024年以降のオリンピックでセーリング競技が採用されるかどうか。それすら左右する重大なスキャンダルではないかと案じています。2020年のホスト国として、JSAFもこの事態に厳しい態度をとってほしい。差別は絶対に許してはいけません。
イスラエルを含む世界中のセーラーが等しく競いあえる大会が戻ってくることを祈ります。
あまりに美しい元日の空と海と風。これは飛び初めせねばなるまいて。神様がそう言うておる。
午後3時から4時の僅かな時間ですが、他に出ているヨットもなく、相模湾独り占めのような贅沢な時間を過ごしました。元日から愚かな亭主を許してくれる嫁さんと子供たちに感謝です。
実は新年早々、いきなり6日から南の島に旅行に行くことに決めました。それを今日決めたというのが、いかにも我が家らしいw 相変わらず無計画で無鉄砲な我々ですが、どうぞ今年もよろしくおつきあいください。よろしくお願いします。
試練の一年でした。パルマでマストを折り、ウェイマスでもマストを折り、オーフスでも青島でも望む結果を出せず、結果リオへの道を断たれてしまいました。特に青島での日々は忘れ難いほど辛く、そのせいでだいぶ白髪が増えたように思います。
もちろん辛いことばかりではありません。モスワールドでトップフィニッシュしたり、子供たちを乗せてナクラでかっ飛んだり、和歌子が結婚したり!楽しい仲間や家族とかけがえのない時間を過ごすことができました。あらためてこの活動を支えていただいたアビームコンサルティング株式会社、そしてブログやFBを通じて声援を送っていただいた多くの方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
2016年は葉山モスワールドの年です。関わっていただいたすべての方々にいい大会だったと言ってもらえるようなモスワールドにしなければ。そしてこの大会を通じてセーリングの楽しさをもっと多くの方々に知ってもらえたら最高です。
実は年末にモス界ではビッグニュースが入りました。日本のセーラーで知らぬ人はいない、あの人がモスを手に入れたのです。あ〜言いたい。ご本人より先に言ってしまいたいw
来年も楽しい一年になりそうです。
毎年恒例の宮崎家餅つきへ。去年と違い今年は家族全員で参加できました。
ヨット仲間と過ごす楽しいひととき。つきたてのお餅と白菜の浅漬け、おでん、塩むすび・・・ああ美味しすぎる。お風呂に入る前に体重を量ったら、ナクラで減量する前の数字に戻ってましたよ。あれれ?
宮崎家のみなさん、今年も大変お世話になりました。来年も元気に餅がつけるように過ごしていきます。よいお年を。
大荒れだった今年のシドニー・ホバート。大本命と思われていたワイルドオーツXIを始め、多くの有望チームがリタイアしていく中、最初にホバートに姿を現したのはコマンチェでした。
スタート直後から艇団を抜け出し、2位を30マイル離してリードしていたコマンチェでしたが、夜に「何か」とぶつかってダガーボードとラダーを損傷してしまいます。半日を費やした修復作業の後に戦線に復帰。アメリカ艇としては1998年、あのラリー・エリソンのサヨナラ以来のラインオナーの栄冠を勝ち取りました。
2位を走るランブラーとアメリカ勢のワン・ツーフィニッシュなるかと思われましたが、フィニッシュ目前のカームに捕まっている間に、我らがアンちゃん、稲葉健太の乗るラガマフィン100が大逆転。見事でした。おめでとうアンちゃん!
シドニー・ホバートは世界に名だたる伝統の外洋レース。荒れ狂うバス海峡を横切る628マイルのレースがオーストラリアのセーリング文化に与えた影響は甚大です。フォイラーやスキフがどんなに高速でかっ飛んでも、50ノットのバス海峡を越えることはできないでしょう。ヨット乗りとして憧れを禁じ得ないレースです。
福岡ジュニアヨットクラブの会長で、長年にわたりジュニアの育成に寄与してこられた大原順(おおはらすなお)さんが亡くなりました。ちょうど福岡に帰省する飛行機を降りてすぐその訃報に接し、あまりの驚きにただ呆然とするしかありませんでした。
若い頃は商船の機関長だった大原さん。早期退職されてからは、小戸ヨットハーバーに住んでいると噂されるほどの名物オジサンとして、多くのセーラーに愛されていました。油まみれで古いエンジンのご機嫌を直してくれた大原さん。釣った魚をハーバーの2階で干物にしていた大原さん。体調を崩してからも、自転車の前カゴに酸素ボンベを積んでハーバーに通っていた大原さん。ナクラで和歌子と練習してる時も、いつもニコニコ見守ってくれていました。
27年前にヨットを始めたときから、ずっと当たり前のように傍にいてくれた大原さんにもう会えないなんて。大原さんは相手が誰でも、心を開いて優しく接してくれる、とても懐の深い人でした。体は小さいけど、海のように大きな心を持った人だから、きっと多くのセーラーに愛されたんだと思います。
大原さん、長い間大変お世話になりました。教わったことは、次の世代にちゃんと引き継いでいきます。だから安心して、向こうでも好きなだけ広い海をセーリングしてください。ありがとうございました。