9月
24
オリンピックの動画を探していて偶然見つけたこの動画。男子470のイギリス代表チームがレースの合間に流しているのを陸上から望遠カメラで追いかけているだけです。
注目すべきは背後に映っている各国のコーチボート。ほとんど全てVSRといっても過言じゃありません。よく日本はVSRが特別多く売れてるでしょ?と聞かれますが、これが世界の実情なのです。世界中で売れまくっているのです。
何がそんなにいいのかは、乗ってみれば分かります。一度VSRに乗ると他のボートに乗りたくなくなるのです。波の中でも柔らかい乗り心地、濡れない快適さ、走りの軽さ、操作性、燃費の良さ。違いは歴然です。
オリンピックも終わり、いまの時期が最も短い納期で済むチャンスです。レスキューボートやコーチボートの購入をお考えの方は、お見積りだけでも、お気軽にお問い合わせください。
9月
23
昨日は子供たちとの約束通り、シースケープで遊びました。葉山新港が女子インカレでビジター使用不可だったので、まずは朝から一人でトレーラー牽いて江の島へ。到着したらイソイソとマストを立てて、出艇申告をし、そのまま一人でスロープから降ろして出艇。
この光景が周りの方には相当なインパクトがあったみたいで、「一人ですか?」とか「このフネは何ですか?」とか声をかけられます。作戦通りです。ニシシ。15ノットの北風が吹く中、一人でひょいと出艇して、ジェネカー張って葉山へGo!
ものの20分くらいで葉山沖に到着し、嫁さんと子供たちを海からお出迎え。今日は長女の学校の友達も一緒です。ひとしきり走り回って遊んだら、森戸の沖でアンカー打ってお昼の時間。わーい。プシュッ。ああ幸せ。
葉山で生まれ育っている我が子たちの人格形成に、この小さなフネがとても大きな役割を果たすかも知れません。フネの上ではいつもいい笑顔です。
3時間ほど海上散歩を楽しんだら、また一人で江の島まで戻り、フネを上げて洗って、あっという間に片づけ完了。うーん。そこらのディンギーよりも、よっぽど手軽で簡単なんじゃなかろうか。やっぱりこの遊び方は革命な気がします。はやく多くのみなさんに試してもらえる機会を作らなくては。
9月
22
明朝早くから家族でクルージングなのですが、ちょいと酔っぱらったついでに勢いで書いちゃいます。僕がロンドン五輪のレースをネットで見ていて、最も衝撃を受けたシーンをやっとYouTubeで発見したので紹介したいのです。
それは男子470の第2レース、ベルチャー/ペイジの第4マーク回航直後です。53:55からのシーンを見てください。(YouTubeページに飛ばないと見えません)
AUSが5位で回航後、スピンセット中に接近するイタリア艇に気づくのが遅れ、急激にラフして避ける様子が映っています。この後彼らは720度回転のペナルティーを履行し、このレース9位でフィニッシュしました。
僕はこのシーンをライブストリーミングで見ていて、ベルチャーはやっぱり化け物だ!と思いました。なぜだか分かりますか?
状況を整理しましょう。彼らベルチャー/ペイジは、ワールド3連覇を達成し、今年の春のレースも連戦連勝で、押しも押されぬ金メダル候補としてこのオリンピック初日を迎えました。とはいえ舵を持つベルチャーは初めてのオリンピック、その初日です。相当緊張していたはずです。
第1レースこそ無難に3位でフィニッシュしましたが、続くこの第2レースではスタートでX旗が揚がり、彼らはリコールじゃないのに解消しに戻りました。1マークを18位と大きく遅れて回航。しかもライバルのイギリスはダントツを走っています。焦るでしょ。僕なら焦る。
その位置から彼らはサイド下で10位まで上がり、2上でなんと5位までジャンプアップ。そしてこのシーンなんです。風下から近寄るのは運悪くイタリアの悪童ガブリオ。渾身の力を込めて「プロテーーースト!」と叫んだに違いありません。
危険を察知したベルチャーは、急激にティラーを切るその刹那にスピンハリを切っています。スピンを飛ばしながらラフしているんです。僕はこのベルチャーの反射的な動きに度肝を抜かれました。もし20ノット強のこのコンディションでスピンを孕ませたままラフしたら、いかなベルチャー/ペイジといえど、絶対に沈しています。絶対に。
状況から言っても、スタートの失敗をやっと取り戻しかけたところのこのケース。泣きっ面に蜂な心境だったはずです。冷静さを保てと言う方が酷な状況です。彼らがこんなイージーなケースを起こしてしまう時点で、やはり動揺もあったんでしょう。でもそこでスピンハリを切った。
もしここで沈していたら、最悪の初日になっていただろうし、最終結果も違っていたかも知れません。ガタガタと崩れる切っ掛けになっても全然おかしくない。初めてのオリンピックの初日が悪いと、ウィルモット/ペイジすらアテネで苦杯をなめる経験をしています。
でも彼らは違いました。初日を3-9で終えた彼らは、2日目以降に2-1-1-1と存分に実力を発揮していき、見事金メダルを獲得するのです。
ここからは私見ですが、初日を耐え忍んだベルチャーたちに、既に女神は微笑んでたように感じます。あの瞬間にスピンハリを切れるのがベルチャーの強みだし、恐らくネイサンやトムも同様だと思います。彼らは考えないでも反射的にフネを危険な状態に晒さないよう行動できるのかなと。考えてたら絶対に間に合わないし、ああいう反射的な行動はひたすら470の練習を積み重ねても、なかなか身につかないんじゃないかと思うのです。
やつらが持つ、あの野性的な感覚を磨くには、やはり幼少期から積み重ねたセーリング経験の幅と厚みがモノを言うんでしょう。ノースセールの白石に表現を借りれば、「海力(うみぢから)」が強い。骨の髄までセーリングが染みついて、フネと身体が一体化してますね。いいもん見させてもらいました。あーやっぱ敵わないなと思わざるを得ません。
っていうか、こないだベルチャーが来た時に聞けばよかったな。今度会ったら絶対にあのスピンカットについて聞いてみよう。
YouTubeではオリンピックの公式チャンネルから大量のHD動画を無料で観ることができます。ホントいい時代になりました。セーリングが上手くなりたいと思う学生やジュニア・ユースは、こういう動画を沢山観るべきです。いろんなヒントが山ほど詰まってますよ。
9月
21
やっぱり早くもやってるよ。デンマークの29er乗りが。えらい楽しそうだけど。でもどう考えても効率はいいはずですよね。
ところで、AC45ではあっと驚くコンバートが発表されました。チームコリアがネイサン・アウタリッジに代えて、ピーター・バーリングをヘルムスマンとして迎え入れるそうです。つまりロンドン49erの金メダリストから銀メダリストに交替と。どうやらネイサンはアルテミスに引っこ抜かれたようです。クリスの時もプラダに引き抜かれ、チームコリアは何がしたいんだか良く分かりませんな・・・
ピーターの経歴もネイサンに負けず劣らず凄い。カール・エヴァンスのクルーとして15歳と16歳で420のワールドを2連覇し、その勢いで北京オリンピックのニュージーランド470代表に選ばれています。この時まだ17歳。その後は49erのヘルムに転身して活躍、21歳にしてロンドンで銀メダリストになったのです。日本からもいつか、こういう才能にも環境にも恵まれた21歳を輩出したいものですね。
9月
20
ティアドロップデビュー
カテゴリー BUSINESS
9月
19
9月
18
究極のボディーパンプ
カテゴリー SAILING
セーリングは進化するスポーツです。ルールに則って戦うのは当然ですが、ルールの解釈の仕方が変わったり、ルール自体が変わることもあり、その変化に合わせて乗り方も進化する必要があります。我々が既成概念にとらわれている間に、世界ではあっと驚くテクニックを磨いている選手がいるんです。
470級のクラスルールでは、パンピングフラッグと呼ばれる旗が揚がると、パンピングやロッキングといった推進方法違反とされるアクションが解禁されます。2008年の改定でその下限風速が10ノットから8ノットに下がりました。
この変化に最初に目をつけたのが、イギリスの若手コンビ、ルーク・ペイシャンス/スチュアート・ビーテルでした。ルーク曰く、10ノットと8ノットではパンピングの効果に絶大な差がある。10ノット以上ではバングを引くし、メインシートを逃がし始めるけど、8ノットでは違う。リーチをタイトに締めて、ウインドサーフィンのように思いっきりファンすることで大きなパワーが得られる。そのパワーはバウダウンすればスピードに変わるし、逆に角度に変えて上のフネを簡単に上り殺すこともできるんだ、と。
彼らは実際、コンビを組んでわずか2週間で、470世界選手権で準優勝し周囲をアッと言わせたのです。そしてご存知の通り、ロンドンオリンピックの母国代表に選ばれ、見事銀メダルを獲得しました。
百聞は一見に如かず。パース2011のメダルレース映像です。
僕らも実際にパースやウェイマスでメダルレースを見ましたが、ボディーパンプしているフネは明らかに周りのフネに対してゲインしていました。つまり、今後はこのテクニックを身につけないと勝てないということです。マストやセールのデザインまでこのテクニックによって変わったと言っています。彼らのインタビュー記事が載っているシーホース誌の2012年7月号は、今後470でオリンピックを目指そうかという選手は必読です。(ちなみにこの記事で彼らは「シャギング」と呼んでいますが、あまりいい意味ではないので広めるのは辞めましょう・・・)
すげーなーと思っちゃダメですよ。同じ470なんだから、同じルールなんだから。全日本だろうがインカレだろうが、パンピングフラッグが上がったらガンガンに揺するべきです。最初はやってもあまり効果がないかも知れないけど、やらないと絶対にテクニックは身につきません。彼らの更に上を行く、効果的なボディーパンプの方法だって見つかるかも知れないし。
そのヒントとなるのが次の映像です。
先週ガルーダ湖で開かれていた49erのヨーロッパ選手権では、準優勝したデンマークの選手が究極のダブルトラピーズで話題をさらったそうです。違反ではないか?と抗議されたけど、審問の結果は却下。現時点のクラスルールでは合法とみなされました。ロンドンの銅メダリストでもあるヘルムスマンのアランは、「このテクニックは15-20ノットの安定したコンディションで効果を発揮する。特にここガルーダは最適なんだ。」とコメント。
実際映像を見ていると、ヘルムスがクルーの肩に乗った時から明らかに加速しているのが分かります。ルールで禁止されない限りは、今後はこれがスタンダードなテクニックになるでしょう。
どういうことか分かりますか?
今後はSSや470でもヘルムスマンの肩に乗るクルーが出てくるということです。絶対にその方がヒール起きるんだから。470のヘルムスマンは今後クルーに肩に乗られると覚悟してください。肩に乗ってボディーパンプされたらヘルムスマンはたまりませんね。肩と首と腰をよっぽど鍛えないと。あー現役の時にやりたかった。
9月
17
待ち望んでいた映像が公開されました。オラクルのAC72が進水当日に遭遇したトラブルの映像です。
この動画の21:50からをご覧ください。快調に片ハルを浮かして走っていたのが、急激にヒールモーメントを失い、後方から折れたフォイルがぬるんと浮かんできます。最初はシャチでもいたのかと思いました。
スキッパーのジミーは「新しいクラスにトラブルはつきものさ。アルテミスやエミレーツもウイングでトラブったって聞いてるし。いいチームはトラブルの後に真価を発揮するんだぜ」などと強がりを言っていますが、心中穏やかじゃないに違いありません。なにせエミレーツは40ノットで飛んでるんだから。
フォイルを作り直したオラクルはAC72のトライアルを再開しました。この2枚の写真をクリックしてよーく見てください。
ラダーのホリゾンタルの角度が全然違いますよね。可動翼は禁止だと思ってたら、フラップがダメで翼全体が動くのはありなのかな?だったらエミレーツが飛んでハイトをコントロール出来るのも理解できます。(それとも気づいちゃイヤよ的な秘密だったりして・・・)
このAC72ってモス乗りにはたまらない乗り物ですなー。ヨダレが出るよ。今後もAC72の進化から目が離せません。
9月
16
2012年9月16日正午、あの震災から一年半ぶりに宮城の海で予告信号が揚がりました。この日を待っていたと、レーザー、シーホッパー、470、スナイプ、テーザー、FJ、SS、そしてOPなど32艇ものディンギーが一同に会します。予告信号はクラス旗ではなくMySAF旗。今日から宮城県セーリング連盟は再スタートを切るという意気込みを感じさせてくれました。
今回のイベントは、日本財団とJSAFの支援のもと、地元セーラーを対象にした復興記念レースです。多くの困難を乗り越えて、このイベントを実現された関係者の方々に感謝します。ありがとうございました。10月には松島ジュニア主催のジュニアヨット復興ジャンボリーが企画されています。こちらも盛り上がる大会となることを祈っています。
実は今年のモス全日本をここでやろうと画策したのですが、受け入れがまだ難しいということで断念した経緯があります。被災地に対して物資や寄付金を送る活動も大事ですが、現地に行って、一緒にセーリングすることが一番の励ましになるんじゃないかと思うし、今回のイベントで実感することが出来ました。
来年以降、震災前と同じように、多くのチャンピオンシップが東北で開かれるようになって欲しいです。第1回シースケープ全日本でもやりますかね。そのためにも沢山売らなきゃかっこつかないな。
レースの写真は余裕がなく撮れなかったので、お約束の牛タンでも・・・








