ザイクからこの冬の新商品、その名もスーパーサーマルハイドロベースが届きました。ベースレイヤーの定番、ハイドロベースのバージョンアップ版です。

ハイドロベースの特徴は水分を内から外の一方通行で追い出す機能。かつてアップしたこの動画をもう一度ご覧ください。

内側にポリプロピレン、外側にポリエステルを3Dニットで一体化したザイクだけの高機能素材。この組み合わせならポリプロピレンは撥水なので普通は内側に持ってきません。ところが独特の3Dニットと格子状の形状が毛細管現象を起こし、水分は面白いように吸い上げられてしまうのです。外側のポリエステルは親水素材なので、吸い出された水分を広く拡散して乾かしてしまいます。内側はすぐにティッシュで拭いてもサラサラです。

汗や外部から侵入した水分を素肌から放すことで、体温低下を防いでくれます。(全身ずぶ濡れになるディンギー用ではなく、カッパを着て汗をかくケースなどに最適です)

新しくなったこのスーパーサーマルハイドロベースは、縫い目を完全に外側に出したことで、内側が完全にフラットになり着心地が格段に良くなりました。また袖口には切り返しでアヴレアが配されていて、どうしても防ぎ切れない袖口の湿りを完全にドライに保ってくれるんです。ここまでセーリングに特化したベースレイヤーがこれまであったでしょうか?

これはカッパの中に着るベースレイヤーとして新しい定番になる予感がしますよ。相当いいです。その証拠に、ACワールドシリーズ福岡に向けて、あのチームから大量発注が来ましたからね。驚きました。どこかは言えないけどw

入荷したのはまだ僅かなのですが、近いうちにオンラインショップにアップします。スーパーサーマルハイドロベース。要チェックです!

img_7609週末にワスプに乗ったからか、久しぶりにムラムラが抑えられず、午前中だけ愛艇で飛んできました。やっぱりモスは最高です。

出艇してしばらくは自分の動作の錆びつき加減にショックを受けましたが、時間とともに徐々に体が思い出してきて、後半はフォイルタックがバシバシ面白いように決まりました。フォイルの迎角も良く、ワールドの時のトップスピードが戻った感があります。

やりたいことはたくさんあるんですよね。バウスプリットも付けたいし、マストスタンプも切りたい、ブームも曲げたい。でも残念ながら暫くは作業する時間がありません。妄想だけでもうしばらくお預けです。

今年の秋はいい北風が吹きますね。週末が待ち遠しい。平日も乗ってるくせにって怒られそうだけどw

オラクルチームUSAが下マーク回って即フォイルタックという神業動画を公開しました。ここまでできるのか!

この一番難しいマニューバができるってことは、ホントにスタートしてからフィニッシュするまで飛びっぱなしになるでしょうね。楽しみだな〜

個人的にはポートとスターボのダガーボードの角度が非対称なのが気になって仕方ありません。タック開始時に差したスターボ側のボードが、かなり外向きです。なんの意味があるのかな?普通に考えたらリフトが減って着水しそうな角度だと思うんだけど・・・

ひょっとして、あのスピードで一気に回頭すると、遠心力でしばらく風上に流れるのか?リーウェイじゃなくウェザーウェイ。ありえなくはない気がするぞ。

AC45Sがいくら軽いとはいえ、乗り手と合わせて帆走重量2トンくらいはあるはず。それだけの重量物が30ノット以上のスピードで一気に回頭したら、かなり外向きのGがかかる気がする。だからクルーの移動も意外に遅くて大丈夫なんじゃないかな。

あー知りたい知りたい。小出しの動画じゃなくてじっくり見てみたいよ。

と思ったらなんと!あの動画が削除されてるじゃないですか。せっかくここまで書いたのに・・・(涙)オラクルどうしたのかな。見せ過ぎちゃった?

週末プチ冒険

カテゴリー SAILING

週末を利用して、社員1号がシースケープ18で一人旅に出かけました。

三浦半島のどこだか人気のない入り江にアンカリングして一泊したそうです。どうせ朝早く目が覚めるから日の出を拝もうと目論んでいたところ、思いのほか熟睡して8時過ぎまで寝てしまったとかw

でもこれこそがこのフネの正しい遊び方ですね。今後は彼がこのシースケープ18の可能性を広げる遊びを率先して実行してくれるでしょう。行きたいところがあり過ぎて困ってるみたいですよ。

我が家は24が欲しいところですが、置き場をどうしようか・・・まだ悩み中です。

江の島オリンピックウィーク2016が閉幕しました。かつてないほど国際色豊かなエントリーを集め、全10クラスが予定されたレースを消化し、大いに盛り上がったようでなによりです。見に行きたかった・・・僕は葉山沖で2024?もしくは2028の選手たちの指導に勤しんでいましたよ。

470や49erは2017年のナショナルチーム選考も兼ねていて、どちらも最終日に1点差で明暗を分ける結果となりました。海外選手の参加の多かったレーザーやラジアル、RS:Xでは来日した選手たちと大きく水をあけられてしまい、世界の壁の高さを感じさせられたのも事実です。惜しくもNTを逃した選手たちも、目指すべき高みに向かってグングン伸びてくれることを期待しましょう。

我が社としてもこれから2020年までどういう形で選手や協会に貢献できるのかを真剣に考えています。これまでセーリング界に育ててもらった恩返しに、言葉だけでなく具体的なサポートをと準備中ですのでご期待ください。

img_7566秋晴れの空の下、ワスプの国内2号艇と3号艇の合同進水式を執り行いました。2号艇のオーナーは昨年のHMYCクラブレースで年間総合優勝に輝いた、アドニスの大野オーナー。そして3号艇のオーナーは不肖わたくし。はからずも紅白の艇体で、大変おめでたい門出になりました。

以前からフォイリングに関心の強かった大野オーナー。GC32に同乗されたり、メルジェスで高速セーリングに体を慣らしたりと段階を踏んで、ついにフォイリングボートへの挑戦です。モスには興味があるけどMach2は敷居が高いという、まさにワスプのターゲットに見事にマッチした、とても幸せな組み合わせじゃないでしょうか。ご本人は既に進水前から幸せ過ぎて、前日の夜あまり眠れなかったとのこと。販売業者冥利に尽きますw

残念ながらコンディションが少し弱めで、大野オーナーの初フライトは次回にお預けとなりましたが、チームクルーで元モス乗りのモモちゃんが見事に飛び、また相模湾にフォイラーが2艇増えたってことで、とってもウレシーワイ!

久しぶりにワスプに乗って感じたこと。艤装がチョー簡単!これはホント画期的です。セールにマスト通して、マスト立てて、カニンガムつけて、アウトホールつけて、メインシート通したら完成ですからね。レーザーと変わりません。これは普通のモスに比べて大きなメリットです。

風が充分あれば飛ばすのは簡単ですが、7-8ノットだと難しい。あぁMach2ならもう飛べるのにっていう風域がとってもストレスでした。あとになって気づいたけど、メインフォイルの迎角を増やせば良かったのかな?

飛んでしまえば僕らモス乗りにとってはラクチン。とてもイージーで、それでいてフォイルの反応もいいのでスムーズな乗り心地です。スピードは正直物足りないけど、それは僕がモス乗りだからで、フォイリング初心者には充分すぎるスピードでしょう。今日はMax12ノットほどの風で、ボートスピードは17ノットほどでした。

ワスプが足がかりになって、もっとフォイリングの裾野が広がってくれたら嬉しいな。セーリングとフォイリングの橋渡しになるのは、きっとこんなイージー&スムースなフネなんじゃないでしょうか。既にアメリカやニュージーランドではコンテナで20艇ほど入ったそうで、潜在的な需要の大きさを感じます。

img_7561弊社のデモワスプが組み上がりました。ランドセル背負った少年がいつか乗りこなせるようになるかな?

明日は葉山新港で2艇同時に進水。そしてそのまま試乗会の予定です。いい風が吹きますように!

img_7554ワスプの国内2号艇が入荷しました。艤装を終えてパッタンとウイングを閉じ、そのままオーニングして室内へ。斬新!

明日はもう1艇艤装します。3号艇は我が社のデモ艇。これを使って今後ワスプの試乗会を各地で開こうかと考え中です。興味のある方はぜひご一報ください。The people’s foilerであなたも飛んでみませんか?

HBD Wakako!

カテゴリー PRIVATE

img_75511週間ほど前から、国籍不明のヨット留学生と一緒に暮らしています。英語が苦手らしく、あまりコミュニケーションはとれないのですが、身振り手振りで把握した内容では、江の島オリンピックウィークにレーザーラジアルで出るとか。きっとフルリグの間違いだと思います。

今朝からなにか騒がしいと思ったら、今日は誕生日だとか言ってるようなので、適当に回転寿司でも食わせておきました。満足そうでした。33歳おめでとう。

修理x2

カテゴリー BUSINESS

リオが終わり、さっそく4年後の東京に向けて、江の島オリンピックウィークに遠征してきたイギリスチームから、VSRのチューブ修理の依頼がありました。コンテナの中で固定が外れ、3箇所穴が空いてしまったとのこと。保育園の運動会を終えた8日の午後に特急対応で修理したのでした。

しかし翌日、気づかなかった穴がもう1つあったらしく、膨らませて帰ったはずのチューブがまた萎んでいるとの知らせ。再度江の島に行って、チューブの接合テープを剥がしてみると、なるほどこれは気づかないわという傷が。早速パッチを当て、テープを再接着して今度こそ完璧です。

サクッと修理を終えて会社に戻ると、今度は慶應大ヨット部の所有するVSRがやはりチューブ修理で運び込まれていました。エア漏れ箇所を乾かし、接着面をキレイにして接着。念のため上からパッチを貼り、さらにその上から大きく涙型のパッチをあてます。チューブの後端は曲面なのでテクニックが試されるところ。かつてはシワだらけになって切り込みをいれていましたが、我ながら完璧に仕上がりました。おっほっほ。

1艇の修理に2日かかっていたのが、2艇を半日でできるようになるなんて。大事なのは経験と、正しい道具と材料ですね。

国内販売開始から10年を過ぎ、各地でこうした修理の依頼が出始めました。ずっと長く快適にお使いいただくために、何か問題が起きたらできるだけ早くご連絡ください。誠心誠意、心を込めて修理いたします。

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