A-cat UK nationals

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葉山モスワールドで2位になったイギリスのクリス・ラシュリーがA-catのUKナショナルで優勝しました。東京オリンピックに向けたキャンペーンの一環です。今後フォイラーになると言われるナクラ17のためのトレーニングとしては、確かにA-catが一番有効といえるでしょう。

東京オリンピックでの艇種問題が顕在化し、セーリング界は穏やかじゃありません。これまでも幾度となく艇種問題で揉めてきました。その反省の意味も込めて、東京はリオと同じ艇種で行くと従前から発表していたのです。それなのに、IOCからの横やりが入って艇種選考やり直しです。

セーリング競技が2024以降も採用されるかどうかの瀬戸際なので、ワールドセーリングとしても背に腹は代えられません。ここでアクションを起こさないと、艇種をIOCが選ぶとまで言われています。残念ながら来年の2月までドタバタは続くでしょう。

ナクラもフォイラーに変更可能だとビルダーは声高に言っていますが、果たしていまのクオリティーで本当に実現可能なのか、甚だ疑問です。オリンピック艇種が何になるのか、レースの形式はどうなるのか。不確定要素が多過ぎて、東京キャンペーンを組む選手の方はたまったもんじゃないですね。こういう時こそクリスのようにモスやA-catに乗るのが正解でしょう。

うー、A-cat欲しい。欲しいぞ。物欲が多過ぎて困る!

解説者デビュー

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珍しく日の高いうちに銀座で打ち合わせ。実はアメリカスカップ実行委員会からの依頼で、トゥーロン大会と福岡大会の実況解説をすることになりました。ついに解説者デビュー。しかもいきなりアメリカスカップなんて光栄この上ありません。

トゥーロン大会のライブ中継は9月10日と11日、日本時間の午後9時から11時まで、GAORAで放映予定です。スマートフォンでもスポナビLIVEで視聴可能とのこと。ぜひ記念すべき解説者デビューを観てやって下さい。

難しいのが、どの程度セーリング用語を使うかですよね。一般人にはチンプンカンプンになるかも知れないけど、ACの解説なんて、どうしたって専門用語は避けられないし。ターゲットをハッキリして、ある程度割り切って行かないと、一般人にもセーラーにも分かりにくい放送になってしまう恐れがあります。しっかりいい準備をして、また声をかけてもらえるような仕事をしないと。責任重大だぜ。

18 medals in Rio!

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Olympic-Winners-Email-Header2リオ五輪セーリング競技、全10種目、30個のメダルのうち、チームザイクのセーラーが実に17個も獲得。素晴らしい!

オリンピック本番はロゴを小さくしないといけないので目立ちませんが、こんなに多くのセーラーたちが戦闘服としてザイクを選び、栄冠を勝ち取りました。また今回はカヤックでも初めての銅メダルを獲得しています。総合ウォータースポーツウェアを目指すザイクにとって、セーリングから踏み出した大きな第一歩です。

Nick Dempsey (GBR) – RSX – Silver Medal
Peina Chen (CHN) – Womens RSX – Silver Medal
Tom Burton (AUS) – Laser – Gold Medal
Tonci Stipanovic (CRO) – Laser – Silver Medal
Sam Meech (NZL) – Laser – Bronze Medal
Marit Bouwmeester (NED) – Laser Radial – Gold Medal
Anne-Marie Rindom (DEN) – Laser Radial – Bronze Medal
Giles Scott (GBR) – Finn – Gold Medal
Sime Fantela / Igor Marenic (CRO) – 470 Men – Gold Medal
Mat Belcher / Will Ryan (AUS) – 470 Men – Silver Medal
Saskia Clark / Hannah Mills (GBR) – 470 Women – Gold Medal
Jo Aleh / Polly Powrie (NZL) – 470 Women – Silver Medal
Peter Burling / Blair Tuke (NZL) – 49er Men – Gold Medal
Nathan Outteridge / Iain Jensen (AUS) – 49er Men – Silver Medal
Alex Maloney / Molly Meech (NZL) – 49er FX – Silver Medal
Katya Salskov-Iversen / Jena Mai Hansen (DEN) – 49er FX – Bronze Medal
Lisa Darmanin / Jason Waterhouse (AUS) – Nacra 17 – Silver Medal
Ken Wallace / Lachlan Tame (AUS) – Mens Kayak Double 1000m – Bronze Medal

メダリストだけでなく、多くのオリンピックセーラーがザイクを着ていました。あらゆるコンディションでベストパフォーマンスを引き出すザイクはもはやトップセーラーの常識と言っても過言ではありません。東京2020に向けて、現地の総代理店は責任重大です!頑張らねばよー。

切腹でござる

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東日本OP最終日。40位の崖っぷちにいた凛子は今日の2レースをどちらも大きく崩し、総合48位で大会を終えました。残念ながら自力で全日本の枠を取れなかったので、辞退者や既に枠を持っている選手の分が繰り下がってくるのを待つことになります。

聞くと今日の1レース目のスタート直後にケースでフネをぶつけたらしく、そこからもう平常心を失っていたんじゃないかと思います。家に帰ってテレビを見ながら、突然泣き出す娘。悔しさが込み上げてきたんでしょう。泣くほど悔しい思いをしたんなら、それが一番の収穫です。これからの練習の取り組み方が変わるのを期待しましょう。よく頑張ったよ。

IMG_7259父は海に出たくても愛艇が開腹手術中につき出られません。層間剥離が起きてしまった場所を、古谷さんがズバッと切り取ってくれました。カッターナイフで切れるんだからモスってプラモデルみたい。

このあとカーボンの単板を内側から貼り付け、コア材をバキュームで接着して、最後にまたカーボンを積層する術式です。しかし飛んでるからあまり関係ないとはいえ、よくあんなベコベコのハルでワールド出てたなぁ・・・

IMG_7261この週末は葉山で東日本OP選手権が開催されています。僕は海に行きたい気持を抑えて、息子2人の子守。今日は大志の友達も一緒に、カップヌードルミュージアムに行ってきました。8月25日はチキンラーメンの誕生日だそうです。僕より15歳も年上ですけどね。

11月に福岡で開かれる全日本選手権への枠は上位40位ほどだそうで、6レースを終えて現在40位の娘はまさに崖っぷちw でもこんな雨の中、歯を食いしばってセーリングしているんだからそれだけでも賞賛に値します。明日は目標を達成してもしなくても、目一杯労ってあげようと思います。頑張れリンコ。

Foil tack!!

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ソフトバンクチームジャパンとオラクルチームUSAが相次いでAC45Sでのフォイリングタック成功を公開しました。

ついにこんな日がやって来たのかという思いです。前回のAC72ではフォイルジャイブが勝負のポイントでした。今回はフォイルタックがそうなりそうです。

ジャイブが出来るんならタックも出来るんじゃないかと思われるかも知れません。しかし回頭中もパワーを維持できるジャイブに比べて、タックは遥かに難度が高いのです。僕の場合、モスに乗り始めて3日目でフォイルジャイブができましたが、フォイルタックができるには1年かかりました。それくらいフォイルタックは難しい。彼らが興奮するのも当たり前です。

前回のオラクル対エミレーツでは、8対1の絶望的な劣勢からオラクルが8連勝してカップを防衛しましたが、オラクルの大きな勝因の一つがタックの進化でした。片ハルから片ハルへロールタックのように荷重が移って、タック中のボトムスピードが15ノットを切らないようになり、タックするたびにエミレーツに対して1-2艇身ゲインしていました。

それがついにフォイルタックですよ、信じられない。彼らはこのテクニックを徹底的に解析してるはずだから、きっと再現性も高くなるでしょう。そうすると何が起こるか。スタートしてから一度もハルが水につかずにフィニッシュすることも可能になるということ。まさに空中戦!

トム・スリングスビーは動画の中で、フォイルタックを決めるかどうかで50mから200mの差が生まれると言っています。またクリス・ドレイパーは、フォイルタックができることで、よりシフトに合わせて細かくタックするようになるとも言っています。かつてのモノハルのマッチレースのようなタッキングマッチも見られるかも知れません。

来年のバミューダが楽しみになってきました。フォイルタックを精度高く成功させられれば、ソフトバンクがルイヴィトンカップを制するかも。く〜、興奮するわ。

Happy Waszp Day

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記念すべきワスプ国内1号艇は、鎌倉の津田さんがお買い上げです。ブレードライダーもお持ちなので、こちらも安心して引き渡すことが出来ました。津田さん、進水おめでとうございます!

海の上でもなかなか絵になるけど、今日一番シビレタのは練習後のカートップ姿ですね。まるでジムニーがモヒカンにしたみたい!

肝心の走りの方ですが、百聞は一見に如かず。まずはこの動画をご覧ください。

初日にしてはキレイに飛んでいると思います。Mach2に比べて帆走重量が20キロほど重いワスプですが、フォイルのリフトが強いので離水する風速や艇速にはそれほど差がありません。モス乗りなら違和感なくスッと飛ばせます。以下、僕のファーストインプレッションです。

  • リフトを強くしている分少しドラッグが強いので、トップスピードは普通のモスと走り比べるとやはり敵いません。それでもフォイリングの楽しさを手軽に味わえるという意味では必要充分なスピードです。
  • ティラーが前回しになるのは、それほど違和感ありませんでした。ただしエクステンションが少し長いのでカニンガムやアウトホールのラインに引っ掛かりやすいかな。10cmくらい切っちゃえば問題ないはず。
  • ブライダルの長さをきちんと調整して、引き込んだ時のシートの角度を最適にしてやれば、もっとメインシートを引き込めるし、引き込んだ時のセールシェイプももっと良くなると感じました。今日のブロックの位置だとラルでシートを引き込んだ時にセールが浅くなってしまって、うまくパワーがつけられませんでした。この辺りは時間が解決するでしょう。
  • タックジャイブは難しい。スピードを維持しないとすぐに着水してしまいます。ワスプでタックジャイブを極めれば、普通のモスに乗った時にはマニューバリングがすごく簡単に感じるかも知れません。
  • 特筆すべきは沈起こしの軽さ。トランポリンに水が溜まりにくいからか、モスの半分くらいの労力で沈を起こすことができます。これはポイント高い!
  • 出着艇は期待したほど簡単ではありませんでした。どの程度の深さまで持っていくのか、船台をどうやってフネから離して持っていくのか。研究が必要です。ただ横倒しのフネを担いで持っていくのに比べれば、スマートなことだけは確か。

モスにはちょっと手が出せないけど、フォイリングには興味がある。そんな世界中の人たちの期待を一身に背負って登場したワスプ。すでに200艇を受注して、50艇が浮かんでいるそうです。生みの親のAmacは、来年のフォイリングウィークで世界選手権を開きたいと息巻いています。今後の展開から目が離せません。

さんざん飛び回って、家に帰ったら子供たちが誕生日プレゼントのウィスキーをくれました。43歳になっても遊んでばっかりの父親ですw

ワスプ上陸

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ついに日本にワスプの1号艇が上陸しました。明日の進水に向けて着々と準備を進めています。

この写真を見てもお分かりの通り、センターラダーを差したままで保管できるのが画期的です。さらにウイング下のピンを抜けば、パッタンとウイングを畳むことも可能。こうすると保管時のスペースを大幅に縮小することができ、自宅ガレージの隙間に置くなんてこともできるかも。

艤装は呆れるほどシンプルです。調整できるポイントが少ない分だけ、その少ない部分の調整はとても重要になるんじゃないかと予想しています。

さすがにMach2に比べれば高級感では劣りますが、普及型フォイラーと割り切れば、9割の人にはこれで充分なのかも知れません。明日の進水が楽しみになってきました。

IMG_7238会社の前にフネがありすぎて、来店客が通る隙間もありません。そもそもお店が開いてるのかどうかも分からないじゃないかと。ホント申し訳ございません。

このうち弊社所有のチャーター2艇は、週末に向けて新潟までトラックで運ばれます。佐渡島までの40キロを遠泳リレーで渡るというチャレンジのサポート艇として使われる予定です。この模様は24時間テレビで日本中に放送されますので、サポートボートにもご注目ください。

それにしても、もっと広い土地が欲しいなぁ・・・

TOKYO SHOW

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リオ五輪の閉会式で行われた、次回開催都市、東京へのフラッグハンドオーバーセレモニー。ご覧になりましたか?まだの方、もしくはもう一度見たいという方は、11分30秒のスペクタクルをご覧ください。

音響、映像、ダンス、すべてが4年後への期待をふくらませる素晴らしいショーでした。いやー、まさか安倍さんが土管から出てくるとはw

オリンピックの準備ではエンブレムといいスタジアムといい、ネガティブな話しが続いていたので、漠然と不安を抱いていたのは僕だけじゃないと思います。でも今日のショーを観て、やっぱりこの国はスゴイなと。一致団結したときの底力を感じさせてくれました。

世界中の人たちに、さすが日本だと言ってもらえるようなオリンピックになって欲しい。僕がモスワールド開催で常に心がけていたのも、日本らしい、日本でしかできないような大会でした。4年後にはどんなドラマが待っているのか。いまから待ち切れませんね。楽しみ楽しみ。

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