ナイトレース

カテゴリー SAILING

livecamナクラワールド4日目。ゴールドが先発組なので、シルバーの僕らはアパートに待機してライブカメラで様子を見ていました。かなりの強風が吹いていますが、予定通り10時にゴールドフリートが出艇。しかし海面は30ノットをゆうに越えるコンディションだったらしく、スタートできないままハーバーバックとなりました。

AP旗の上に数字旗の7という、見たことのないフラッグが揚がり、7時間の風待ちに入ります。シルバーは結局ノーレースに決まったのですが、ゴールドフリートはなんと午後7時からレース再開。しかもそこから3レース!終わってマリーナに戻ったのは午後10時だったそうです。ひえ〜・・・

明日がもっと吹く予報なので、なんとか決勝レースを成立させるぞというレース委員会の意地を見た気がします。そのもっと吹く日に僕らは先発組なんだけど、大丈夫かな・・・

厳しい現実

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ナクラワールド3日目。10-16ノットの絶好のコンディションで3レースが行われ、21-24-(25)で残念ながら予選通過できませんでした。明日からシルバーフリートで戦うことになります。

成績だけ見るといつも通りの下位安定と言われても仕方ありません。しかし今日の1,2レースは上マークをなんとシングル上位で回航し、途中まで非常にいいレースをしていました。スタートも良かったしスピードもついていけた。そこはこの遠征を通じて得た成長と言えると思います。

ただし2上や2下のレグでズルズルと順位を下げ、結局定位置に収まってしまう。途中が良かっただけに余計に悔しくてたまりません。マーク際のスピードだったり、マニューバ後のスピードの回復だったり、いろんな局面でスピードを落とし過ぎているのが最大の原因です。順位が落ち出した時に、その悪い流れを立ち切れない。

つまりまだまだ総合力が足りないということです。一度もゴールドフリートに残ったことがないということは、そういうことです。あれだけ前を走ってても順位を守れる力がないんだから。

これでもう今大会での国枠取りは無くなりました。もともと厳しいのは分かっていましたが、あらためて力の無さを思い知らされたというところ。現実を受け入れ、9月の青島でアジアの代表枠を取るために、シルバーフリートでも全力で戦うのみです。

心配された和歌子の膝ですが、MRIを撮ってもらった結果、靭帯や関節に大きな問題は無いと確認できました。フィジオセラピーで鍼を打ってもらい、キネシオテープを貼ってもらったので、快方に向かってくれると期待しています。

そのフィジオの待合室で、治療に訪れていたウルグアイチームのコーチと話し、涙が出るほど嬉しいことを言われました。彼らがいかにして大きな壁を乗り越え、ゴールドフリートに残れるように成長してきたか。外から客観的に見た僕らのことも評価してくれて、もうすぐで壁を越えられると言ってくれました。本当に?信じていい?

人生山あり谷あり。谷の時にはいつも周りの人に恵まれて、助けてもらっている気がします。さぁ落ち込んでないで前を向いて走ろう。きっと振り返ればこんなに幸せな時間はないんだから!

静けさの後の嵐

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IMG_5812ナクラワールド2日目。ホントに嵐がやって来て、25ノットオーバーのド強風の中で2レースを消化しました。24-20で総合43位。正直走ってるだけで清一杯。全然風が当てられません。

アップウインドがスピードも角度も悪く、集団に置いていかれてしまいます。それでも今日は沈せずに着順さえつければと慎重にレースを進めました。

2レース目のフィニッシュ後にノーズダイブしてしまい沈。最後の最後にやってしまい、和歌子が古傷の膝を痛めてしまいました。なんとか明日からレースを戦える状態まで持っていければいいんだけど。

明日は今シリーズで唯一といっていいレース向きの風です。ここでビシッと走りたい!

嵐の前の静けさ

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guru20150705ナクラワールド初日。予報通り終日風に恵まれず、陸上待機のままノーレースとなりました。

明日から最終日までは一期に状況が変わり、強風シリーズになるようです。この2ヶ月の遠征の集大成として、ハッキリと成長を示したいところ。特にレース初日はトラブルが多いので、慎重を期して、よく集中して臨みます。

力を出し切って、最終日を笑顔で迎えたいなぁ。

大逆転なる

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壮絶な選考レースを終え、リオ五輪男子470級代表はチームアビームの土居/今村組が逆転勝利を収めました。

僕らは今日がトライアルレースで、微風の中でペタペタと走りながら、今日のこの場所に4年間の集大成を賭けるなんて気の毒だなと話していたんです。それほど気まぐれで頼りない風でした。着岸してすぐに470の成績をネットで見てみると、土居/今村が9位で松永/吉田が10位と出てる。ってことはギリギリ松永/吉田がリードを守って代表か。うわー、そうか。おめでとう松永/吉田。しばらくそう思ってました。

でも成績表をよく見てみたら土居/今村と8位のフランスチームは同点。同点ならメダルレースで先着したアビームチームの方が勝ちなはず。成績表は何かの間違いだ。ってことは、8位と10位。8位なら順位点が5点付くから・・・これ、ひょっとして逆転じゃね?

和歌子と2人で代表選考の得点方法を見直し、慎重に計算し直しました。あ、逆転だ。うわお、うわお!すげえ!

と興奮してる頃に平井編集長がFBに逆転のポスト。ああホントに逆転したのか。そうか、そうか、うわーそうか。

いろんな感情が駆け巡ります。代表を争った4人とも良き友人で、素晴らしいセーラーで、彼らがそれぞれ背負っているものの重さも良く分かるだけに、どうしても勝負の非情さを感じざるを得ません。嬉しさも悔しさも悲しさもすべて入り交じった気持ちになり、まるで自分のことのように心を揺さぶります。あぁ4年に一度の恒例行事だ・・・

間違いなく日本のセーリング史上に残る、素晴らしい大接戦、そして大逆転でした。死力を出し尽くした4人のセーラー、そしてサポートされたすべての方々に敬意を表します。お疲れさまでした。敗れた2人のためにも、土居/今村にはリオで最高の走りを見せて欲しい。それしか言葉が見つかりません。

さぁ明日からはいよいよナクラワールドが始まります。今大会にはリオの参加枠が3枠用意されていて、去年のワールドで取れなかった国々が虎視眈々とその座を狙っています。僕らももちろんその枠を狙っているうちの1カ国です。ただ、現実的にはまだその力が無いことも良く分かっています。

どこまで行けるかは分かりませんが、この2ヶ月泥水をすすり、ほぞを噛み、涙を飲みながら、やっと掴めてきたこと。言葉にすればあっけないほど簡単なことだけど、暗闇を這いつくばってやっと見えてきた光。その方向に出口があるんだということを証明したい。上手くなったんだ、速くなったんだって感じたい!JPNのナクラここにありと世界に示したい!純粋にそう願う心境です。

あぁ今日はどうしても感情が揺れ動きます。おめでとう。お疲れさま。そしてありがとう。

無知は罪なり

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IMG_5799計測の日ですが、午前中は練習しようと張り切っていました。しかし残念ながら予報に反して風が弱く、結局終日ボートワークになってしまいました。

でもこれが逆に良かった。いままでずっと悩んでたことが解決するかも知れません。初めて乗った時からずっと左右のヘルムの違いが気になっていました。特に最近の自艇はポートのダウンウインドでリーヘルムが強く、長く走ると腕がパンパンになるほどです。きっと凄い抵抗になってるはず。

それが今日ラダーヘッド回りを整備した時にふと気づいたんです。ラダーを下ろしてロックするとスプリングが効いてガチャッとはまりこむんですが、はまった後の遊びを調整するボルトナットがあることに気づいておらず、これまでまったくノーケアでした。その位置が左右で違うじゃないか!ロックした後のラダーは水圧で後ろに振られます。つまりこれまでずっとラダーが後ろに、しかも非対称で振られて走ってたということ。そらヘルムも重いわ!

無知って損ですね。なんで気づかなかったんだろう。こんな単純なことに気づくのに一年もかかってしまった。一生懸命ガジョンの位置を調整したり、ロックした状態のラダーの角度を計測したりしてたのに、そこから後ろに振って走ってたなんて・・・ま、悔やんでもしょうがない。これでまた確実にレベルが上がったぞ。いままでよりラダーがガッチリとロックされて動かなくなったので、ヘルムが軽く、抵抗も減って速くなるはず。早く試したい!

でも残念ながら明日も風が弱い予報です。ナクラは明日がプラクティスレース。470のメダルレースも気になるなぁ。

引いたもん勝ち

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P1110075これまでのオーフス滞在で最も風の強い一日でした。20ノットの風の中でドイツチーム2艇と練習。スピードは悪くないけど、まったく角度がついていけません。コース練習に入ってからも状況は余り変わらず。順位もいつも通りの真ん中あたり。

でも試行錯誤を繰り返す中で、ふと気づいた違いがありました。一言で言えば、強風のナクラはいかにメインシートのテンションを維持するかが鍵で、僅かでも他艇よりメインシートが緩ければ、リーチのテンションが緩むことで角度が取れないし、セールは深くなるし、フォアステーが緩んでジブまで深くなってしまいます。メインシートを引き込んで行く過程で、一番パワーがつくポイントを越えてしまえば、そこからはむしろパワーダウンになるんです。そこからメインシートを出さなくて済むように、カニンガムやトラベラーをコントロールしてやるべきなんだと気づきました。ナクラの場合、メインシート=バング=バックステイなので、吹けば吹くほどとにかくメインシートを引いて維持しなければいけません。

分かってしまえば単純な話ですが、ここまで引いた事ないっていうレベルまで引いて初めて違いを体感しました。これが角度が敵わない最大の理由だと思います。この気づきはきっと大きいんじゃないかな。レガッタ後半に強風が吹きそうなので、今日の練習が成果を生んでくれそうな気がします。

WASZP!

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waszpイタリアのガルダ湖で開幕した、TFW (The Foiling Week)のオープニングイベントとして、デザイナーAndrew Mcdougall (Amac) がまったく新しいコンセプトのフォイラーモス、ワスプを初公開しました。それと同時にワスプのサイトもオープンし、SNSを通じて世界中のセーラーを瞬く間に虜にしています。

Amacはこのワスプの開発に5年もの歳月を費やしてきました。フォイラーモスのデザインとして金字塔を打ち立てたMach2。その成功の裏で、彼はずっとこのプロジェクトを暖めてきたのです。コンセプトは万人のためのフォイラー。フルカーボンのMach2を高価なレースカーに例えるなら、もっと誰もが簡単に、安全に、手軽にフォイリングを楽しめる大衆車もあるべきじゃないか。その答えがワスプです。

ハルはカーボンではなくエポキシGRP。ウイングパイプはアルミ。そしてなんとフォイルもアルミの押し出しで作られています。それもあって総重量は48kgとMach2より20kg近く重いのですが、ワスプはこれまでのモスのように横倒しで担いで出艇する必要がありません。センターもラダーも上にスライドするので、通常のディンギーのように船台に載せたままスロープから出せるのです。

ウイングの角度は可変式で、初心者には180度開いたフルフラットモード、そこから17度ずつ上げた通常のレースモード、90度上げることで収納スペースを画期的に節約できるストレージモードと自在。マストはレーザーのようにホールに差すだけのローテーションマストで、ステーが一切ありません。ノーズダイブしたときにシュラウドに突っ込んでケガをすることがないし、沈を起こしたあとも楽に乗り込めます。

セールは体重や風速に応じて3つの大きさから選択可能。想定している乗り手の体重は40kgから100kgまでと非常に幅広くなっています。テストセーリングでは風速7ノットから飛び始め、最速23ノットまで記録したとのこと。

ワスプはウイングをレースモードにすれば、完全にモスのクラスルールに適合するので、れっきとしたモスとしてレースに参加できます。ただし自由に改造していいモスとは違い、ワンデザインクラスなので、艇体も艤装品もメーカーから供給されるものだけしか使えません。逆に自分であれこれ考える必要はなく、セーリングだけに集中できるとも言えます。

目標価格はMach2の半額。今年の秋に発売予定です。我が社で取り扱うかどうかはまだ決定していませんが、このワスプが今後フォイリングを大衆化できるかどうかの試金石になるであろうことは確かだと思います。

これまでBladerider, Mach2と一世を風靡するモスを生み出した鬼才Amacの7年ぶりの新作。早く乗ってみたいと思いませんか?

熱闘オーフス

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暑い一日でした。この2ヶ月の遠征で初めて短パンを履くほどに。気持ちのいい青空と心地よい北西の風が吹き、今日もいい練習が出来ました。

練習レースや走り合わせをしていると、たった1艇身ほど離れているだけで、まったく違う風が入っていることに驚かされます。しかもそのパフが全然見えません。よほどの強弱差があれば見えますが、見えない程度のパフでも信じられないほど大きな違いを生みます。この環境で代表争いをしている470のことを考えると、練習だからって気を抜けません。

このコンディションの中、470は2日目を終え、日本選手が男子女子とも暫定3位という好位置につけています。スリーボンドは琵琶湖育ちの本領発揮というところでしょうか。プレッシャーの中でもこれだけの走りができるなんてさすがです。チームアビームの土居/今村は23位と少し苦しい位置ですが、点差はまだ少なく、決勝に入れば逆転可能でしょう。

女子のノエビアチームは天晴れとしか言いようがありません。代表に届くかなんて考えずに、勢いで行けるとこまで突っ走って欲しいところです。ベネッセチームもまだまだ上位に届く点差。ここからいつものように手堅く順位を上げていくと期待します。

人のことをどうこう言える立場じゃないんですけどね、ごめんなさい。あまりに熱い展開に思わず。いい刺激を受けながら、自分のやるべきことをきっちりやるのみです。明日やるべきことは!オフで体を休めることなのです。

社員1号から初島ダブルハンドレースの報告ムービーが届きました。もちろん乗るのはシースケープ27、ブーメランMJです。去年は僕がご一緒して惨敗してしまったのですが、今年は堂々のクラス2位!小沢オーナーおめでとうございます!

風の振れで行きも帰りもダウンウインドという楽しそうなレースだったようですね。参加はなんと97艇。素晴らしい。日本のヨット界はまだまだ元気じゃないですか。

シースケープ27はヨーロッパを中心に販売を伸ばし、各地のロングレースで活躍しています。ブイ回りよりもショートハンドでのロングレースを得意とするコンセプトが、特に北欧で受けているようです。実際オーフスのマリーナでもシースケープをちらほらと見かけます。

今年はタモリカップも4ヶ所と拡大して、さらに盛り上がりそうですね。弊社は今年もタモリカップ福岡に協賛しています。出場も・・・したいところだけど難しいかなぁ。

今日は練習レースとはいえ、ナクラを始めてから初のトップフィニッシュを果たしました。まぐれでもこれまで一度もなかったので、少しずつ実力がついて来たのかな。やはり海に出るたびに少しずつでも学び続けることが大事だと再認識しています。長いトンネルの先に光が見え・・・ないなぁまだw

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