ヴァンデグローブの先頭集団はいよいよ南氷洋の真っ只中。トップを行くバンクポピュレールは、クリスマスイブにはケープホーンを越えそうなペースです。
8位を走っていたトーマス・リュイヤンは、ニュージーランド西方沖で漂流物（恐らくコンテナ）にぶつかりバウが大破。即リタイアを宣告し、いつ沈むかヒヤヒヤしながらゆっくりとニュージーランド南端を目指しています。地球を半周走ってきて、浮いてるコンテナにぶつかるなんて不幸としか言いようがありません。
っていうかもう、運ですよねこれ。ソナーでもないと、目隠しして地雷原を走ってるようなものです。ディスマストとかセール破るとかは防ぎようがあるけど、鯨やコンテナは防ぎようがないもんなぁ。僕もいつかはオーシャンレースにという憧れを持っていますが、こんなに漂流物や鯨との接触が多いままだとちょっと怖過ぎますね。ホントなんとかならんのかな。
熱海からの帰り道、久しぶりに江の島に立ち寄りました。ヨットハーバーの隣にあった女性センターが更地になり、いよいよオリンピックに向けたモードなのかと期待してしまいますが、伝え聞く限りではなかなか障壁が多くて思うように準備は進んでいないようです。
2020東京オリンピックが決定してから既に3年以上が経過しました。来年はRS:Xのワールドや470のジュニアワールドも開催されます。蒲郡のワールドカップもあるし、その翌年には江の島でワールドカップもプレプレも。
個人的にはモスワールドをやり遂げ、AC福岡で解説をし、なんだかほっと一安心というところですが、来年以降は国際レースが立て続けにやって来ます。470のジュニアワールドやRS:Xのワールド、そして蒲郡でのワールドカップなど大イベントが目白押し！モスワールドにご協力いただいたお礼に、各大会にできる限りのお手伝いをしていかねば。
えー、ちなみに凛子のレースは玉砕だったようですw こっちも少しは練習につきあってあげねば。
今年もラッキーレディーチームの大忘年会へ。凛子はOPのレースのため、去年に引き続き男3人でお邪魔しました。
飲み過ぎ。食べ過ぎ。喋り過ぎ。楽し過ぎ。
今年の3月にスロベニアで開発中のVSR6.2に試乗しました。しかしその後、この6.2は需要がニッチ過ぎるということでお蔵入り。もうひと回り大きなモデルVSR6.45が正式にアナウンスされました。
この6.45の量産1号艇は、来春日本へやって来る予定です。このレンダリングをご覧ください。カッチョイイ！！！
この男前なモデルに130馬力の船外機を搭載し、40ノットで突っ走るぜ。国内92艇目のVSRは、ついに初めてセーリング以外のマーケットに販売されます。しかも沖縄！いや〜待ち切れません。楽しみ過ぎる！！
カテゴリー SAILING
ワールドセーリングが主催するユースワールド2016がニュージーランドのオークランドで開幕しました。日本からも各種目に有望な若手がたくさん出場しています。
49er金メダリスト、ETNZ所属ピーター／ブレアからのメッセージ。
ナクラ17銀メダリスト、SBTJ所属ジェイソン・ウォーターハウスからのメッセージ。
覚えておいででしょうか？今年のユースワールドの開催地はオマーンの予定でした。しかし昨年のマレーシアでの国旗掲揚問題に端を発し、オマーンが開催権を返上。急遽代替地を探してこのオークランド開催になったのです。ちなみに来年のイスラエルも返上し、現在開催候補地を募っている状況。
スポーツを通じて平和や平等のメッセージを打ち出せれば理想なんですが、なかなか難しいのが現実ですね。問題をうやむやにしたり、無理にオマーンやイスラエルで開催して新たな問題を起こすよりはマシだったと考えるしかないのかな。
東京オリンピックに向けた世代の晴舞台です。この中からたくさんの未来のメダリストが生まれるはず。個人的には29er女子日本代表のドイツ代表の安藤夏海に注目しています。なっちゃん頑張れ！
年に一度の幹事を務める、大学ヨット部OB会の忘年会に出かけました。ついに関東支部長に就任すると言われていたので、覚悟を固めていたにも関わらず、現支部長がまさかの留任宣言。おかげであと一年、副支部長でのんびりしてられそうです。
気づけばもう、大学を卒業して20年経っちゃいました。現役の頃、20歳も上のOBなんて爺さんだと思ってましたけどね、正直言って。早いもんだ・・・
カテゴリー BUSINESS
来春シースケープ24がいよいよ日本にやって来ます。しかも2艇！出荷の様子がスロベニアから届きました。
そして既報の通り、ジャパンインターナショナルボートショー（3月2-5日開催）のパシフィコ横浜会場に展示予定です。今年はザイクとシースケープの2本立てなのだ！遊んでばかりと思われてますが、やるときはやりまっせw
あー楽しみ過ぎる。早く乗りたい。
カテゴリー SAILING
ソフトバンクチームジャパンのウイングトリマー、クリス・ドレイパー。彼に出会ったのは1999年にメルボルンで開かれた470の世界選手権でした。当時のイギリスはいまほどセーリング強国ではなく、彼もそんなに目立った走りをしてた訳じゃないけど、なぜか印象に残っていて良く覚えています。
470のシドニー代表は逃したけど、その後49erに乗り換えてからすぐに頭角を現し、2003年のカディスではワールドチャンプに、そしてアテネで銅メダルを獲得しました。ちなみにそのときのクルーはShock Sailingのサイモン・ヒスコックです。
僕の元相方、石橋顕はアテネのあと49erに挑戦するかどうかを決める時、クリスに相談しにわざわざロンドンまで行ったそうです。しかも大して知り合いでもないのにw 2時間くらい彼と話して、49erでのチャレンジを決め、4年後に日本代表として北京に行きました。いま思えば、やはり何かクリスには信頼できると思わせるものがあったんでしょう。
その後クリスはエクストリーム40でのキャリアから、チームコリアでAC45に乗り、ほどなくしてルナロッサのヘルムスマンにヘッドハントされます。トレーニングの一環としてモスを始めた彼と2014年のワールドで再会し、昨年のソレントワールドでは第1レースでトップを争いました。
縁とは不思議なもので、ルナロッサからソフトバンクチームジャパンに加入したクリス。福岡のカラオケ屋で、「バミューダに来いよ」と言ってくれたから、真に受けて「行くよ」となり、チャーター艇から宿泊先から手配してくれて、あげくの果てに「おとうさん」にまで乗れることになりました。
練習の様子を見て確信したけど、いまのACボートはヘルムスマンとトリマーの阿吽の呼吸が勝敗を分かちます。前回のACを経験したヘルムスマンは世界で4人しかいないわけで、その4人のうちの2人をヘルムとトリマーに配しているソフトバンクは、ありえないくらい豪華な布陣なんです。
クリスは間違いなくソフトバンクチームのキーパーソンであり、きっとディーンと一緒に前回の雪辱を果たしてくれることでしょう。僕はソフトバンク対オラクルのACがありえると本気で信じています。なぜならクリスがいるから。ソフトバンクチームジャパンの快進撃、期待できますよ。
カテゴリー PRIVATE
成田エクスプレスに飛び乗り、自宅に戻ったらそこはゴトウランドでした。この日、葉山ジュニアの全日本祝勝会が開かれ、僕は残念ながら間に合わなかったのですが、飲み足りなかったお歴々の溜まり場になっていたのです。時差13時間のままその宴に突入！
例によって例のごとく、あまり上品な集まりではありませんので写真は無しです・・・
ニューヨークで帰国便に乗り換えて、成田に向かう機内で書いています。突然決まったバミューダ遠征はレースは惨敗とはいえ、とても充実したものになりました。あとは帰ってから何をするか。この貴重な経験を無駄にしないために、また気合い入れて頑張らないと。
初めてのバミューダは思ったよりも広く、想像以上のセーリングパラダイスでした。同地で来年の5月末から1ヶ月かけて、第35回アメリカズカップが開催されます。またその翌年、2018年の5月にはモスワールドが開催される予定です。
観光と金融くらいしか産業の無いバミューダですが、その割にホテルなどの宿泊施設は非常に数が少なく、しかも目玉が飛び出るほど高い。AC観戦をお考えの方は、AirBNBなどの民泊を早めに抑えた方がいいと思います。まだいまなら少しは空きがあるみたい。
朝は特に道路が渋滞するので、島内の移動はフェリーを使うか、レンタルバイクをお勧めします。国際免許の有無に関わらず、18歳以上であればバイクが借りられます。ただし車は逆に国際免許があっても、バミューダでの免許が無いと運転できないそうです。ご注意ください。
外食は高いです。だいたい日本の2-4倍と思った方がいい。スーパーで売ってる食材も高いから、自炊すら相当お金がかかります。
時差はいまは13時間。ACの頃はサマータイムになるから12時間。つまり真裏になります。いやでも日本時間が分かってしまうので、かなりキツイです。
言葉はイギリス領だから当たり前だけど、英語。通貨はバミューダドルですが、USドルも混在して使われています。完全にUSドルと同じレートなので混ざっちゃってる。便利といえばまぁ便利かな。コンセントは日本のものと同じなのでこれも便利。ただし電圧が高いので、100Vの製品はNGです。
ビザは不要ですが、入国時にバミューダ内での滞在先を書かされます。民泊の方は住所や連絡先を事前に入手しておきましょう。
以上、バミューダ情報でした。AC観戦またはモスワールド参戦をお考えの方の参考になれば幸いです。さぁ、愛する家族の元に帰ろう。