クロアチアでさんざん遊んできたくせに、帰国早々、夏風邪を引いて寝込んでしまいました。いやーお恥ずかしい。長旅の疲れかな・・・もう若くありませんなぁ・・・
旅の疲れを癒す旅に出たいっすw てへぺろ
クロアチアでさんざん遊んできたくせに、帰国早々、夏風邪を引いて寝込んでしまいました。いやーお恥ずかしい。長旅の疲れかな・・・もう若くありませんなぁ・・・
旅の疲れを癒す旅に出たいっすw てへぺろ
年々盛り上がりを見せているフォイリングウィーク。3回目となる今年はGC32のシリーズイベントと共催になり、さらに規模が大きくなりました。詳しくは平井編集長のレポートを見ていただくとして、なんといっても今回話題になったのは良くも悪くもこのシーンでしょう。
ジェネカーを張ってフォイリングするマリッツィアとプレスボートの大クラッシュ。奇跡的にどちらの乗員にも怪我は無かったそうですが、マリッツィアはフォイル、マスト、セールがすべてオシャカになったとのこと。まぁそりゃそうでしょう。死人が出なかっただけで神様に感謝ですよ。
ちなみにこのチームの舵を持つのは、正真正銘の王子様。モナコ公国のピエール・カシラギ王子です。つまりグレース・ケリーの孫にあたる、地位も名誉もルックスもすべてを備えた少女漫画の主人公のような人物。さすがクラッシュも漫画のようにド派手に決めてくれますねw
冗談はさておき、フォイリングによってどんどん高速化する一方で、事故のリスクも同時に高くなっているのは間違いありません。いつかこういう事故が起きると思っていました。モスのように重量が軽く慣性も小さなボートは事故の重大性も小さいけど、GC32やAC45のクラッシュはホント恐ろしい。
プレスボートは迫力ある映像を撮るのが仕事ですから、できる限り近づこうとする気持ちも分かります。しかしドライバーがよほどフネの挙動を理解していないと、そして常に周りに気を配り続けていないと、セーラーにとって非常に恐ろしい存在になります。このクラッシュを期に、メディアボートのドライバーのスキルを見直す流れになってもらいたいものです。
クロアチア旅行の締めくくりはプリトヴィツェ国立公園へ。エメラルドグリーンの湖と美しい滝はまるで映画アバターの世界です。昨日までの乾いた島々と同じ国とは思えないほど緑豊かな世界遺産。これすらクロアチアの魅力の一つに過ぎません。
雄大な自然、極上のシーフード、治安はいいし物価は安いし人々は優しい。ヨーロッパ中の多くの人々がクロアチアでバカンスを過ごす理由が良く分かりました。ドイツ、ポーランド、ハンガリー、チェコ、イタリアなど大げさじゃなく高速道路を走る車の90%が国外のナンバープレートです。400万人の人口がこの時期いったい何人に増えているんでしょう?
振り返れば2004年5月、アテネオリンピックの最終選考がここクロアチアのザダーで開かれ、僕らの夢は破れました。辛い思い出ですが、あれがあったから今がある。新しい夢の出発点だったのです。12年の時を超え、僕らはクロアチアに帰ってきました。それも3人の子供たちを連れて。もうこの国に辛い思い出なんてありません。楽しい思い出が上書き保存されたから!
クロアチアの魅力は10日間ではとても味わい尽くせませんでした。またいつか戻ってこよう。
早起きしてまずはシプナータ湾の裏手にある小山の頂上までハイキングに出かけました。気軽に出かけたらこれが大間違いで、険しい岩肌と、薊や茨などトゲのある植物に阻まれて、全然思うように上れません。頂上からの眺めは絶景でしたが、帰り道は絶望でした。ようやく下山した頃には足が血だらけ・・・
ヴィドさんと再会を誓いながら別れ、コルナティ島の北端を通過。ここは水深が1.4mしかないのでキールを半分上げて機走で慎重に通過しました。
今日は運悪く南風です。行きは北風だったので、どっちの航程も真上りになってしまいました。滑るように軽やかに走るシースケープ24なので苦ではありませんが、ジェネカーで突っ走る機会がなかったのは残念です。
午後3時過ぎに無事イェゼラに到着。4連泊したスイートホームとも今日でお別れです。シースケープ24は夫婦+子供3人の我が家にピッタリのフネでした。
シースケープやフリースピリットが企画する島周りのイベントや体験スクールに、日本からの参加を増やしたい。また同時に日本でもこういう楽しいイベントを企画していきたいと思います。
それと最後に、今回お試しでアヴレアを持って来たんですが、これが最高に快適で驚きました。灼けるような太陽を直に浴びても、スプレーを浴びても、冷たい風に吹かれても、暑くもなく、蒸れもせず、かといって寒くもなく。これディンギーだけじゃなく、いやそれ以上にクルージングセーラーにオススメです。マジで半端ない。この発見は大きい。在庫が揃ったので帰国したらすぐに発売します。お楽しみに!
ストリズニャから2マイル先のシプナータに機走で向かうと、桟橋で係留ラインを持っておじさんが手招きしています。やたら商売っけのある人かなと思い、その辺にアンカリングするからと断りかけました。でも良く見ると桟橋にシースケープ18が2艇もあるぞ?ん?
なんとここは、かつてシースケープセンターとしてアドリア海クルーズの拠点に使われていた場所でした。いまはもうその活動は休止したけど、それでもシースケープ乗りたちに愛されて、みんなが自分の家のように帰ってくるそうです。一人でここで暮らしているヴィドさんもシースケープ18を楽しんでいます。
突然なんの知らせも無しにやってきたのに、お前は俺の友達だからいくらでもここに滞在していいぞだって。こんな地の果てまで来て、まさかこんなに歓迎されるなんて。よし、今日はもうここに泊まろう。2マイルしか動いてないし、セールも揚げてないけど、まぁいいやw
透き通った海で子供たちと時間を忘れて遊びました。そして夜はヴィドさんが素揚げしてくれたイワシとポテトサラダのご馳走。ワインまですべて地産地消です。まったく苦味のないイワシの素揚げの美味いこと!!
周りにはウン十億するメガクルーザーも浮かんでいますが、どれだけお金を払っても、空や海の美しさに変わりはありません。たった一人でここで生活しているヴィドさんとの会話は、まるで禅僧との問答でした。キレイな海があって、ヨットがあって、愛する家族がいれば、他に何が必要なんだ?
ヨーロッパは全体的にどん底の経済状態が続いていますが、それでも今回出会ったクロアチアの人たちは、とても心豊かに暮らしています。大きな感銘を受ける旅になりました。家族もみんな楽しんでくれているようで何よりです。
夜はまさに満点の星空。七夕の夜に天の川を見るって贅沢だなぁ。来て良かった!
明日はコルナティを1周してイェゼラに帰ります。
10ノットほどの心地よい風でイェゼラを出発。途中20ノットを越えてワンポンリーフしたけど、30マイルほど走って無事にストリズニャという小さな小さな港に辿り着きました。
アドリア海はいい、クロアチアはいいと聞いてはいたけど、想像の斜め上を行く極上のクルージング体験です。美しいコルナティ国立公園の島々を縫うように走り抜けて、今夜の寝床を探す。明日からのルートを計画しながら飲むビールの美味さ。真っ赤な夕焼け。極上のシーフード。満点の星空。もう降参です!
子供たちは泣き言も言わず最後まで元気でした。5月の予行演習の時は、正直言って無理かなと諦めかけたけど、いっぱしの海の男の顔をしています。気のせいかなw
旅はもう少し続きます。
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冒険旅行へ出発!と言いたいところですが初日なので無理せず、5マイルほど先のポイントで遊んで、イェゼラへ帰ってきました。
あぁ・・・幸せ・・・
乗りたい時に、乗りたい場所で、乗りたい人と、乗りたいフネに乗ってるんだし、これ以上望むことなんかありません。最高。最高だわ。
家族や友達とふらっと遊びにいくなら24フィートっていいサイズですね。これは欲しくなる。困ったなw
ドゥブロヴニクに別れを告げ、海岸線を300キロほど北上。ボスニア・ヘルツェゴビナを抜けて目的地のイェゼラという小さな小さな町に到着しました。グーグルマップが無かったら、まず到着できないレベルのド田舎です。ここにフリースピリットという、シースケープを使ったセーリングスクールがあります。
明日からシースケープ24を借りてアドリア海をクルージング!今回の旅行のメインイベントです。さぁ冒険の始まりだ。
かつて海洋貿易によって栄えた都市ドゥブロヴニクは、その堅牢な城壁で外部からの攻撃を防ぎました。いまはその城壁をぐるっと一周するコースが観光客に大人気で、役割は大きく変わったけど、いまでもドゥブロヴニクの町を支えています。
青い空にオレンジの瓦が映えて、旧市街はまるで物語の世界です。デッキブラシにまたがったキキが飛んでてもおかしくないくらい。大満足。48時間かけて見に来た甲斐がありました。
それにしてもクロアチア一番の観光地だけあって、人が多い!そして暑い!明日はもう少し観光したら車でシベニクの先、イェゼラを目指します。冒険の始まりです。