台風18号の影響で高松から帰れないことも覚悟しましたが、なんとか日付の変わる頃に帰宅。葉山は明け方から激しい風雨で、家の外に一歩も出られません。
お昼前頃が最も激しかったのですが、台風の目に入ったのか、急に空が明るくなり、風が止みました。これ幸いとばかりに、昼間っぱらから行きつけの高級寿司店へw
お腹を空かせた子供たち3人と、大きな子供が2人。お腹いっぱい食べさせてくれる母は、さながらビッグマミーです。ごちそうさまでした。
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ワールド後初めて、2ヶ月半振りにモスに乗りました。改造したメインフォイル、どうやらいい感じです。
フィックスティップは平水面の強風で有利なのは明らかなのですが、波のある海面と微軽風に不安があります。今日は南風で、台風の影響もあってラフな海面でした。まさにフォイルテストには持って来いです。
ダウンウインドは違和感なく、むしろ長いストラットの効果で、いままでよりも波に対してフォイルが抜けにくくなりました。ただアップウインドで少し違和感があり、いま対策を考え中です。
ナクラからモスに戻ると、やっぱりモスの方が速い!タックジャイブが全然ダメダメだったので、今月末の全日本に向けてトレーニングを積まないと、タイトルを奪われそうです。
今年のモス全日本は10月25-26日。浜名湖ビーチスマリーナを会場に開かれます。エントリーは既に25艇!中には470ワールド6位の松永鉄也、吉田雄吾、さらにスナイプマスターズ優勝の杉山武靖さんなど、新勢力も加わって、ますます盛り上がること間違いなし!モスに興味のある方はぜひ遊びに来てください。
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来たる2015年は日本のユース世代にとって激動の年です。7月に唐津で420ワールドが開かれ、8月には和歌山のインターハイで420が初採用(FJも併催)。さらに9月には同じく和歌山で国体が開かれ、ここでも420が採用されます。壮大な420イヤーになることは間違いありません。
日本ではまさに環境がこれからでき上がろうとするところですが、以前も書いたように、実は420は470よりも長い歴史を持ち、国際的にはもう成熟したクラスです。これまで55,000艇を越える数の420が登録されていて、他にもナンバー登録されないようなクラブ420も多数存在しています。ダブルハンドのディンギーとしては恐らく世界で最も普及しているでしょう。
それほどありふれた420ですが、だからこそメーカー同士の競争は非常に激しく、高品質で尚且つ価格も適正なメーカーだけが市場の原理で生き残っていると言えます。たとえば10年前は420のセールと言えばイタリアのオリンピックセールが圧倒的なシェアを握っていました。でも7-8年前からノースジャパンが徐々に勢力図を塗り替え、主要なレガッタをほとんど制しています。
これは今年のワールドに参加した男女合わせて195艇のデータです。ノースセールはメインセールで数えて88艇と全体の45%を越えるトップシェア。次点のオリンピックセールは59艇で30%となっています。つまりこの2社で四分の三を越える寡占状態だといえます。
艇体はブルーブルーが74艇でトップ。ナウティベラが67艇。ツィーゲルマイヤーが34艇。マッカイが10艇。ブルーブルーとナウティベラだけで72%と艇体もかなりの寡占状態です。
ちなみにマストはスーパースパーが136艇と圧倒的で全体の7割を占めます。残り3割はセルデン。
50年を越える長い歴史の中で、数多のメーカーの興亡があり、その結果が今日の寡占状態になっている訳です。いまワールドスタンダードを勝ち得ているメーカーの製品には夫々なんらかの優れた点がある。だからこの厳しい世界で生き残っている。データがそれを雄弁に語っています。
激動の420イヤーを控え、きっと高校ヨット部や県連の現場は大変な状況になっているとお察しします。以前も書きましたが、誰が乗っても走る魔法の420など存在しません。特にクラスルールの厳しい420では、乗り手の技量の差の方が遥かに大きい。だからこそユース世代に適正な艇種なんだとも言えます。
とはいえFJと勝手が違って、どこの何を買えばいいのか迷われることもあるでしょう。繰り返しますが、日本では新しくても、420は50年を越えて成熟しきったクラスです。すでに世界中のメーカー、セーラー、コーチが突き詰めまくっていて、その結果がこのデータなのです。これほど信頼できるものが他にあるでしょうか。
最も普及した艇種を採用し、これでやっと世界と同じ土俵に上がれます。日本セーリング界の長年の課題でした。この課題を解決したという最も望ましい証明方法は、来年以降のユース世代たちが輝かしい成績を残すことです。東京オリンピックの宝たちが世界でノビノビと活躍することを祈っています。
昨日予告した通り、スリーボンドチーム2艇目のMach 2が進水しました。社員1号からの報告によると、どうやら470ワールド6位の実力は本物のようです。(僕と和歌子は今日は海に行けませんでした)
うーん。ここまで見事に初日から飛ばれると、喜びを通り越して、むしろ腹が立ってきますねw いままでモスにトライした人は数知れませんが、彼がダントツです。(当たり前っちゃ当たり前な話)今後の成長が非常に楽しみであり、同時に不安。すっごい不安w 抜かれるのは時間の問題か?
とはいえさすがの松永選手にとっても、簡単な乗り物ではありません。艇速が25ノットを越えてくると未知の世界に入るし、南風で波が出た時にも、きっと恐ろしい思いをすることでしょう。その経験が彼のセーリングスキルの幅をさらに広げてくれることを期待します。
彼は大学ヨット部の後輩にあたるのですが、逆に先輩にも昨年からモスにトライされてる方がいらっしゃいます。静岡ガス所属の杉山武靖先輩。中古のブレードライダーを手に入れて、夢中になって遊んでいる様子をよくFBに投稿されています。
その甲斐もあってか、杉山さんは今年のスナイプマスターズで優勝。世界チャンピオンの称号を手に入れられました。おめでとうございます!
というわけで、そんな先輩と後輩に僭越ながら一言。ようこそ蛾地獄へ!
世界にはとんでもない男がいるものです。スイスのイヴァン・ブルニョンはたった21フィートのビーチカタマランで単独世界一周航海に挑戦しています。オートパイロットこそついていますが、キャビンがなく、おまけにGPSも搭載していません。六分儀と紙のチャートだけで、どんな嵐の中でもむき出しのトランポリンもしくはウイングに乗って航海しているのです。言葉で説明よりもこの動画を見てください。
2013年10月にフランスのサブレ・ドローヌを出発し、大西洋を渡り、パナマから太平洋に入ってポリネシアの島々を巡り、マラッカ海峡からインド洋に入って・・・スリランカまで来たところで、なんとフネが座礁して大破してしまいます。動画では「たった5分居眠りしただけなのに〜」と泣き叫ぶ姿がw
現在はスリランカでなんとかフネを再建造し、モルディブに向かって航海中です。紅海に入りスエズを越えれば、残すは地中海だけ。彼の目標は今年中にスタート地点に戻ることだそうです。これほど無茶な冒険家セーラーは初めて見ました。
アメリカスカップやボルボオーシャンにも憧れますが、彼こそが究極のシーマンなのかも知れません。いくらオリンピックでメダルを取ろうと、30ノットや40ノットで走ろうと、海の男として冒険家には敵わない。かっこいい。だって単独世界一周だけでも無理なのに、こんなオモチャみたいなカタマランで太平洋のど真ん中なんて走ったら不安で気が狂うって!
こういうスケールの大きな発想はいったいどこから来るんでしょうね?フランス圏の冒険セーラーたちは、完全にセーリングスポーツに対する認識が違うと感じます。競技や遊びの枠を超えて、もう生きることすべてなんじゃないかと。うーん・・・深いですね。とにかく無事に目的地に到着することを祈るばかりです。Bon Voyage!
サンタンデールの最終日に、VSRの最新モデルF-10に試乗することができたのでレポートします。このF-10は以前ご紹介したVSR5.15(仮名)の開発を終えた量産バージョンです。
前回試乗した時の感想も悪くありませんでしたが、今回はまったく別の感想を持ちました。素晴らしい!これは今後のコーチボート界の主流になっていくと見て間違いありません。初代モデルに乗った時以来の感動を覚えました。
F-10最大の特徴はウォーターバラストです。重量が軽く、Vの深い船形には停止安定性という弱点があります。漂泊中にふらふらと横揺れしてしまうのはVSRの唯一の問題点でした。トランサムの穴からダブルボトムに水を入れて喫水を7-8cm下げることで、このF-10はいままでのVSRの中で最も停止安定性に優れています。感覚としては20フィート以上の大型RIBのような、どっしりとした安定感です。
それでいていざ発進すると、エンジンの出力(試乗艇はスズキの40馬力)によってあっという間に(正確には3.4秒)バラストウォーターは排出されて伸びやかに加速していきます。水が出ている間も、スターンが沈んでしまって抵抗になる(ハンプ状態)こともなく、VSRらしいとてもスムーズな加速。
艇体の強度も上がっていて、波に叩かれたり、急ハンドルを切ったときでもたわみやきしみがありません。小回りも良く効くし、特にバラストが入って喫水が下がっている時は、その場で回頭すると言ってもいいくらい。舵効きがいいので多少の風ならバウを風上に立てて維持できるとのことです。それって本当なら革命的ですよね?残念ながら試乗時は風が弱く試せませんでした。
艇体重量の軽さから、波があると弾みます。上位モデルのように切り裂いて走ることはできません。ただし弾むといってもピッチングではなく、全体が上下動するので、嫌な感じはありません。波あたりもすごく柔らかい。腰に突き上げてくるような衝撃は皆無です。
あまりよく獲れた動画ではありませんが、走りの軽快さは伝わるかな?他船の曳き波に全速で突っ込んでも、まったくスプレーが上がらず、キレイに乗り越えていくのが分かると思います。
このF-10の開発コンセプトはもともと、低価格を実現することに焦点を当てていました。実際に既存モデルに比べて大幅に価格を抑えることに成功しています。しかし実際の乗り味や仕上がりのクオリティーはまったく遜色ない、いやむしろ勝っている部分もあるくらい。だから心底驚いたのです。
荷物の搭載スペースが少なかったり、チューブカラーがこのグレー以外を選べなかったりと制限もあります。それでもこのF-10は間違いなくコーチボート、ジュリーボート、マークボートとして今後のワールドスタンダードになっていくでしょう。東京オリンピックに向けても、いい時機にいいフネができたものです。
サンタンデールのコーチボートパークはご覧の通り、ほとんどVSRだらけです。RS:Xもレーザーも470もフィンもみんな。中でも49erやナクラのようなハイパフォーマンスボートには、ハイパフォーマンスなVSRが不可欠です。
我が社もF-10を1艇追加で購入しました。遅くとも年末には日本に届く予定です。特にいままでVSRの購入に手が届かなかった方々に、F-10を強くお勧めします。お見積りや試乗のご要望がありましたらどうぞご遠慮なくお問い合わせください。
帰ってきて早々、古谷さんが修理の終わった僕のフォイルを持ってきてくれました。あんなにパックリと割れていたのが、また見事に元通りです。もうこのフォイル直してもらうの何回目だろう?3回目?いや4回目かも。ホントいつもありがとうございます。
写真を見て何が変わったか分かりますか?そうです。翼端を改造してもらいました。ワールドで感じたトップグループとの差を埋めるため、フィックスティップに踏み切ったのです。
フィックスティップとは、翼端を固定して、フラップ部分は捩れながら動かす機構のことです。昨年のワールドで勝ったボラのフォイルや、今年3位のジョシュなど、一部のトップ選手の間で使われています。僕のはさらに形状を工夫してみました。ボルテックス(翼端渦)を減らすのに効果があると期待しています。
もしかしたら軽風で飛ばすのは難しくなるかも知れないけど、うだうだ悩んでてもしょうがない。その時はその時さ。強風はきっと劇的に速くなるはず!さぁ吉と出るか凶と出るか。