キリンレモン

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僕がこの仕事で一番好きな瞬間。今日は宮古高校420の進水式です。

一昨日からずっと頑張ってきたのは、葉山新港で開かれる全日本420選手権に、この新艇を間に合わせるためでした。コンテナ船の動向をずっと追いながら、あと1日でも遅れたらアウトというタイトなスケジュールを切り抜け、こうして無事にフネが浮かぶのは達成感があります。

艤装やチューニングに気を取られて、進水式のことをすっかり忘れてて、急遽ハーバーの自販機でキリンレモンを買ってきました。やっぱり進水には泡がないとね。選手たちの笑顔を見ていると疲れも吹き飛びます!進水おめでとう!

フネ固定の極意

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連日の本牧埠頭で、20フィートコンテナにびっちり積み込まれた4艇の420と1艇のOPを搬出しました。3艇はラックに積んで1艇をカートップ。そしてOPは車内とスッキリ納まります。

ここでみなさんによく見て欲しいのがカートップした420の固定方法です。

まず大前提として、ディンギーを積むのに最適なのはトレーラーではなく、カートップです。しかも積み方は上下反転した「おかま」が基本です。なぜだか分かりますか?

トレーラーと乗用車ではサスペンションが全然違います。トレーラーは自重の倍の荷物を詰め込む仕様になっているのでサスが固いのです。荷物が軽いときには固いサスが災いして跳ねまくります。車とトレーラーどっちに乗りたいかを問われたら、誰だって車でしょう。フネだって一緒です。

そして「おかま」にした方がいいのは、ハルに極力荷重をかけないためです。ハルは海面を滑るためのもので、路面を走るためのものじゃありません。

ディンギーで特に丈夫に作られているのはマストステップ、マストパートナー、そしてチェーンプレート周辺。だからその丈夫なところを使って固定するべきなんです。写真のようにチェーンプレートの付け根を短いロープで縛りつければ、それだけでフネはビクともしません。デリケートなハルにベルトをかけてぐいぐいとテンションをかけなくていいんです。あとは跳ねないようにだけ軽くスターンを固定すればOK。

ちなみにこのチェーンプレートからの固定は、陸置でフネを固定する時にも有用です。

一般的にはバウとスターンに1本ずつロープを渡して固定しますが、あれではどんなに強く締めても、強風が吹くとそのロープの輪の中でフネが回転して倒れてしまいます。

下に押さえつけるという固定観念を捨てましょう。回転さえ防げば絶対にフネは倒れません。この写真のように左右のチェーンプレートから1本ずつロープを張れば、それだけでどんなに吹いても倒れないし、バウも上がりません。あんなにガンガンに締め上げる必要などないのです。

フネ固定の極意は、

  1. 丈夫な部分に
  2. 左右1本ずつ
  3. できるだけ短い距離で押さえる

ステーの無いシングルハンドなどは、ロアーマストだけ立ててロープを巻くのがベストです。(オーニングに穴をあけないといけませんが・・・)

本牧にて

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輸入通関のため本牧埠頭へ。コンテナって不思議と同時期にドバッと届きます。今週20フィート2本、来週40フィート1本と入って忙しくなるけど、年内はこれが最後かな。さぁ頑張ろう。

写真は横浜港シンボルタワー。見たことある人は、なかなかの本牧マニアです。

かわいくないですか?子供にせがまれて作ってる訳じゃなく、これもれっきとした仕事です。ステッカーでこういうイラストを作るのは、なかなか根気と技術が必要なのです。

2017年に開かれる愛媛国体のマスコットキャラクター、「みきゃん」君です。何のためにこれを作っているかは、完成したら披露しますね。

Kite is out!

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なんということでしょう。ISAFはアイルランドで開かれた総会で、2016年のリオデジャネイロ五輪のセーリング種目を発表したのですが、その内容は5月のミッドイヤーミーティングでの議決を覆すものでした。

その時書いたように、一旦はカイトセーリングを鳴り物入りで採用したにも関わらず、そんな決定はなかったことにして、ウインドサーフィン種目のRS:Xが復活採用となったのです。僕はウインドが外れるのは反対でしたが、カイトが入るのには賛成でした。本来この2種目は一つの枠を競いあうような種目ではないと思っています。

っていうか、なにより問題なのはこの意思決定プロセスのグダグダ加減じゃないでしょうか。この決定に世界中でどれだけの人が振り回されたかを思うと怒りが込み上げます。狼少年みたいに誰も言うことを信じなくなるんじゃないですかね。

ウインドの復活は、存続を願っていた人たちにとって喜ばしいことです。でもまた4年後にどうなるかは誰にも分かりません。それぞれの種目に対して定量的な評価をきちんとしてないからこんなフラフラするんです。

過去にもISAFは女子キールボートや女子マッチレースという、お世辞にも普及しているとは言いがたい種目を採用しました。この種目を普及させるという腹積もりがあっての決断なら支持できるのですが、イングリングは2回、女子マッチにいたっては僅か1回で終了です。なんだったんだよ。何がしたかったんだよ。ホントいいかげんにしてくれよ。

IOCから制約を受けてるのはセーリング競技の選手総数とその男女比であって、何の種目を採用するかはISAFの裁量で決められるはずです。なぜにこんなに普及している種目同志を競わせて、まったく普及してないフィンが残り続けるのか。長期的なビジョンはないのかと問いたい。

僕らはいいんですよ。もうオリンピックを目指してなんかないし、自分の好きなことを続けてるだけですからね。ただこの競技の将来を担う若い才能たちが、こんなしょうもない決定に振り回されるのだけはホント勘弁して欲しい。

今回の発表の中で唯一評価できるのは、8年後の2020年の「コア種目」を発表したことです。

  • シングルハンド男子 レーザー
  • シングルハンド女子 レーザーラジアル
  • ダブルハンド男子 49er
  • ダブルハンド女子 49er FX

少なくともこの4種目は向こう8年安泰です。ダブルハンドの男女は長らく470の指定席でした。オープン種目としてシドニーから採用された49erが、FXを得てついに男女ダブルハンドとして主役に躍り出たのです。470がコアじゃないと言われるのは日本のセーリング界にとって衝撃ですよ。

この「コア種目」の発表は、4年ごとにコロコロ方針を変えるISAFが批判をかわすための、精一杯の自浄作用だと見るべきです。言い方を変えれば、コアでない種目はいつ外されてもおかしくない。JSAFが強化の中心に置いてきた470とウインドはコアじゃないんです。

僕は今回、本気でISAFに嫌気がさしました。日本の政治より、鳩山政権よりひどい。言いすぎかw とにかくもうこの人たちの発表に一喜一憂するのは辞めようと思いました。せめて新会長以下の上層部が、この愛すべきセーリング競技の長期的なビジョンを打ち出して、若い才能たちに見限られないような運営をしてくれることを祈ります。

FXはコア種目。しかも2020は東京かも知れません。いまOPに乗ってる女の子が、東京オリンピックの女子ダブルハンドで金メダルを取ってることを夢見て、今日は眠りにつきましょう。おやすみなさい。

七五三

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葉山森戸神社にて長女凛子と長男大志の七五三詣でをしました。子育てに奮闘する日々の中でついつい忘れがちですが、こうして健康ですくすくと育ってくれることだけで、本当に幸せなことです。

凛子の着物は嫁さんが七五三で着たもの。そして嫁さんの着物もお母さんからのもの。いつか凛子が結婚して娘を授かったら、その子もこれを着て、凛子が嫁さんのを着るのかな。

大志には紋付き袴を設えました。このふにゃふにゃした頼りない少年の肩に後藤家の未来が乗っているんです。タイちゃん期待してるよ。バイク屋さんになりたいんだよね。頑張れよ。気づいたらザイク屋かも知れんけどねw

ひとりでできた

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年に一度あるかないかの素晴らしいセーリング日和でした。雲一つない快晴、北から14-18ノット。んもー、たまらん!

モスで飛びたい気持ちをグッとこらえ、あえてシースケープで行ってみました。シングルハンドでの限界点を知るために、まずは一人で出艇。さぁジェネカー張ってみるべ。

ツインラダーは偉大なり。完全にオーバーパワーでしたが、それでもコントロールを失わずにキレイに走ります。ジャイブも意外に簡単でした。ただし、ジェネカーを下ろしてクローズになった途端に全然走れません。やっぱりシングルハンドでフルセールは無理なようです。

ここでまた偉大なのがジブファーラーです。吹き倒されそうな風の中でも、ジブさえ巻いちゃえば、フネは一気に大人しくなります。フルバテンのメインを少し下ろして、初めてのワンポンリーフ。おかげでだいぶラクチンになりました。何事も経験ですね。

その後は丸玉運送の玉山さんと、セーリング初体験の方々に代わる代わる試乗してもらうことに。かなりエキサイティングな初セーリングでしたが、みなさんに喜んでもらえてなによりでした。あーやっぱ楽しい。この仕事は辞められませんなー。

先日ここで紹介したモスの中古艇が、本日無事に新しいオーナーの手に渡りました。どっかで見覚えのある顔ですねー。今年の6月に浜名湖で試乗した某シングルハンダーこと、永井君。ようこそ蛾の世界へ。

「ブレードライダーから始めるのがモスの王道だ」というのは大西氏の至言。初めからMach2に乗った人にはMach2の凄さを実感できないから。ブレードライダーで苦労するからこそ、Mach2の有り難みが分かるんです。

そういう意味ではさすが、国内シングルハンド最強の兄弟。王道を行くのですな。これから先、君に振りかかるであろう全ての興奮と、緊張と、困難と、感動と、そのすべてが懐かしく、そして羨ましい。願わくば、弟もその毒牙にかけてくれ。

レディー蛾蛾

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先週僕が琵琶湖に入った日に、社員1号が開いた試乗会の模様です。絶好のコンディションで、女性を含む3名の方がトライし全員飛んでます。映像で見ればほんの一瞬なんだけど、これがねー、カラダに刻みこまれちゃうんだな。フワーーーーッと飛び出すと同時にキュイーーーーーンと加速していく快感はもう、唯一無二の絶対領域ですからね。いい笑顔だw

というわけで、飛んでしまった方々はご愁傷様です。あなた方はもう飛ぶ前の人生には戻れません。Welcome to 蛾地獄。地獄の底でお待ちしております。

DB-R1続報

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DBマリンが総力をあげて開発した新型ピアソンスナイプ、DB-R1が各地で素晴らしい結果を残しています。写真はその新艇を駆って2012年のスパニッシュチャンピオンに輝いたホルディ/ルイス組です。また、同じスペインで開かれたワールドマスターズでは、2005年蒲郡ワールドでも優勝した、アギー・ディアス/ジャスティン・オコーナー組がDB-R1で優勝しました。

日本から参戦した、西井/杉浦組も現地でDB-R1をチャーターして見事6位入賞。さすが先輩、かわいい後輩のためにいい仕事をしていただき、ありがとうございます!スナイプ歴ウン十年の大先輩曰く、軽風から強風まで明らかに旧来のピアソンよりもパフォーマンスが良かったそうです。

このDB-R1はすでに日本に向けて数艇がコンテナ出荷されており、月末には届く予定です。詳細はまた後日。

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